#1 創造したい社会と地域で取り組みたいこと

こんにちは、Kentyです。個人的に色々とひと段落がついたので、今後は積極的にアウトプットと行動をしていきたいと思ってます。
まず、第一回はそもそも私が何を目指しているかを述べたいと思います。ここ数日で変化もありましたが、基本ベースとして、①創造したい社会と②地域で取り組みたいことの2点を自分なりに言語化してみました。

私が創造していきたいこれからの社会

私がこれから創造していきたい社会は「自律社会」です。京都の経営者立石一真が提唱した未来予測理論「SINC 理論」では、20 世紀は機械化社会、自動化社会、情報化社会と急速に変化し、2005 年から現在の最適化社会を経て、2025 年に「自律社会」へ移行すると予想されています。

自律社会とは、本理論を研究しているヒューマンルネッサンス研究所では、“個人やコミュニティが様々なネットワークを通してつながり、それぞれが自律することで、多様な生き方や新たな価値観を生み出し、持続的な社会を創造していくことが自律社会です。”と定義しています。

なぜ、私が自律社会を創造していきたいと思っているのか?それは、私の志が「未来の子供達にとって、より良い社会を創造すること」であり、私や子供が生まれているこの日本の将来を考えた際に、地域創生が日本の持続的に存続と、世界に価値を提供できる要素だと考えているからです。

冨田和彦氏の「なぜローカル経済から日本は甦るのか」によると、上場企業が GDP に占める割合は 3 割程度に過ぎず、サービス産業中心のローカル経済がほとんどを占めており、今後世界的に生じる労働生産人口の減少の波をより顕著に受ける地域経済の復興が鍵だと述べています。

従来、中央集権的に都市集約型で成長してきた日本ですが、今後、改めて地域経済の再建に必要な姿こそが、地域ごとで自律することによって、新たな価値を創造し結果持続的な社会を創造していく「自律社会」であり、志の実現に向けて私が創造したい社会です。

SINC 理論(OMRON HP より)
https://www.omron.co.jp/about/corporate/vision/sinic/theory.html

実際に地域で取り組みたいこと

「自律社会」の実現に向けて地域で取り組みたいことは、“地域における課題の構造を明らかにし、外部に依存せず地域が自律することが可能なシステムを構築すること”です。

私はこれまで、いくつかの地域にお邪魔し、どうすれば活性化するかという議論や実際にかなり短期間ながらも地域に住んで生活、地域住民とお酒の場を共に色々とお話をさせてもらいました。

しかし、そこで感じている違和感は、どこ地域も他の地域より目立ちたい、観光客や移民を増やしたいという想いが強く感じる点です。つまり、本来地域として自律し、継続することが目的であるのに対して、目立つや競争に勝ち取るという要素が強くでている点に違和感を覚えました。

そもそも、今後日本は全国的に人口が減っていくのに、自分の場所の存続維持のために自地域だけが生き残っていくことに何の意味があるのでしょうか? また、この考えを突き詰めると最終的には、地域という概念は無くなり、競争に勝った今の東京や大阪などの大都市のみが結局残るという矛盾すら感じるのです。

そのため、私は地域で表面的にな観光客を増やす議論や、移民、また特定の地域でのサービスを実施することは、行動している点と実際の地域住民に喜ばれている点でとても価値ある行動と感じる一方で、本質的でないと考えております。

前半で述べた私の創造したい「自律社会」の実現に向けては、より地域を構造的に明らかにし、地域が外部に依存せず、また他との奪い合い、競争ではなく自律するシステムを構想し、実装していきたいと思います。

現在、地域の構造と自律のシステム上で重要なポイントは、コミュニティと価値の循環であると考えています。この二つを結びつける要素として、地域通貨がよく取り上げられると思いますが、過去の地域通貨ブームをみると結局、ポイント還元や自治体サービスの一部切り出しに過ぎず、根本的な解決には至っておりません。

藻谷 浩介氏の著名な「里山資本主義」によると、地域の価値は里山のような自然にあり、その資源を活用することで、コミュニティの復活を果たし、安全保障と地域経済の自立を実現すると述べています。地域通貨とこの里山資本主義の徹底的な違いは、価値が明確である点です。つまり、地域通貨はあくまで手段であって、結局元の原資となる価値がなければ自立は不可能です。

私は地域の価値は里山資本主義の山の資源と同様に、エネルギーに価値があると考えております。しかし、実際に現場を見ながら課題感として感じているのは、地域は価値だけでは動かずコミュニティが重要であるということです。私は、地域はどのような構造(主義)によって成り立ち、そのようにすれば自律可能なシステムを構築できるかを、私自身の認識の拡大と社会創造の方向性を明確にし、より仮説から実践に近づけたいと考えております。

以上