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プレジデントまとめ#1 韓非子「守株」 2022.2.18号 P.98-99


韓非子かんぴし」は、今から2,000年以上前の中国戦国時代において法治主義を説いた韓非かんぴの著書です。

韓非は、当時から大きな国家を治めるには厳格な法が必要であると説いています。それは現代の先進国のほとんどが法治国家であることを考えると的を得ていると言えます。

そして、法治国家において施行される法は、過去の成功体験にとらわれず、ルールは柔軟に変えていかなければならないということについても説いています。以下は、有名な「守株しゅしゅ(株を守る)」という寓話です。


宋の国で男が畑を耕していると、 一匹の兎が走ってきて、畑の中にある切り株にぶつかって死んだ。 労せずして兎を手に入れた男は、 畑を耕すのをやめてひたすら切り株を見守り、また同じように兎が手に入ることを願った。しかしは二度と手に入らず、男は人々に笑われた。

このエピソードに続いて、韓非はこう述べています。

今先王いませんおうまつりごともつ当世とうせいたみおさめんとほっするは、皆株みなかぶまもるのるいなり」

遠い昔に成功した王のやり方を真似て今の民を治めようとするのは、切り株を見守っている愚か者 と同じである。つまり過去にたまたまうまくいった方法が、今も通用すると考えるのは間違いであるということを言っています。

プレジデントの記事では、高度経済成長の成功体験をそのまま令和時代に持ち込むことの危険性、SNS上の事件の対する法律やコロナ対策への柔軟な対応の必要性について、という風に続いています。

変化しないことに対するデメリットの存在を忘れず、様々な角度から思考出来る大人を目指そうと感じました。


今回の記事で紹介された、「韓非子 ビギナーズ・クラシックス中国の古典/西川靖ニ」


これは私のプレジデントの好きところなんですが、毎回記事の終わりに書籍の紹介があるんです。今回の韓非子は、たくさんの故事成語に繋がる寓話が載っている様です。

読書目標達成に向けて、気になった本は即購入しています。しかし、昔の思想家本で何度か挫折したことがあったので、今回はこちらのマンガ版を購入してみました。また読んでませんが、楽しみです。





人生の目標は豊かな老後を過ごすこと。

そこから逆算した日々を過ごします。


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