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『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』の考察で誤解されがちなこと
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズについての考察系動画を観ていて気になる点がいくかあったので、ありがちな誤解をメモしておきます。
もちろんシリーズのネタバレを含みます。
使徒の呼び方
新劇場版は「第○の使徒」、旧世紀版は「第○使徒」というのが基本的な呼び方ではありますが、厳密ではありません。新劇場版でも「第○使徒」という台詞が普通に出てくるので、設定的に大きな意味は持たないと考えた方が良さそうです。
使徒に名前はない
サキエル、ラミエルといった名前は新劇場版には存在しません。
第1の使徒=アダムスとは限らない
劇中のセリフでは、第1の使徒=渚カヲルです。旧世紀版と混同して「アダムス=第1の使徒」とされがちですが、それは明言されていません。渚カヲルが円環ごとに月の棺桶から目覚める描写を信じるならば、アダムスとは無縁の存在である可能性が高いと思います。
対して、第2の使徒はリリスであると『序』でミサトが発言しています。
アダムス=NHGシリーズ
マリのセリフからヴンダーを含むネルフの戦艦4隻がアダムスであることは確実。『破』の予告と、『破』本編のセカンドインパクトの描写から、アダムスが本来は4体の巨人だったことはほぼ間違いないため、強制的に戦艦形に改造した可能性あり。
カルヴァリーベースの地上絵(?)は、人型にも、NHG型にも、翼の生えた天使のようにも見えること、そしてエヴァやエヴァパイロットについて「人の域にとどめる」というセリフがあることから、そもそも“本来の姿”が存在しない可能性も。
渚カヲルと綾波レイの魂
旧世紀版では、綾波レイはリリスの魂を、渚カヲルはアダムの魂を持っています。しかし、新劇場版ではそうした言及はありません。
渚司令と加持リョウジの会話は回想ではない?
『シン・』の中でも特に話題となったシーンですが、この直前に配置されたシンジとアスカの会話は回想ではありません。そのため渚司令と加持の会話が過去の出来事である可能性は低いと思われます。実際、会話の内容もシンジから”幸せ”について指摘されたことを受けてのものとなっています(ただし『Q』でカヲルがスイカ畑を見ているシーンがあることから、現実に関わりがあったことは間違いなさそう)。
アドバンスド・アヤナミシリーズは過去に存在した
冬月が「アドバンスド・アヤナミシリーズの再生」と発言していることから、過去に存在したことは間違いありません。空白の14年間のうちに一度は完成したものの失われていた可能性もあれば、綾波ユイのしもべとしてゴルゴダベースに安置されていた可能性もあると思います。
エヴァや使徒の正体
『シン・』における伊吹マヤの台詞、ヴンダーの脊椎結合パーツに関する一連のやりとり、ゴルゴダベースが使徒封印呪詛文様が埋め尽くされていたこと、「神が与えた運命」という死海文書に関する説明などから考えると、エヴァ、使徒、アダムス、6本の槍、黒き月は、神が作った「人外未知の未解明システム」、またはその技術をベースとしたものです。綾波ユイ=神あるいはそのアバターであると考えた方がすんなりいきますが、彼女も「人外未知の未解明システム」かもしれません。
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— The Sign Voice (@thesignvoice) March 26, 2021
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