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星野源さんのラジオが最高でした。

自分には、「この人、気になるけど、まだ触れちゃいけない人リスト」みたいなものがある。一度でもはまってしまうと、その人の思想やらなんやらが全て自分の中に入り込んでしまって、自分がその日からまるまる変わってしまうような気がする人。
僕にとって星野源さんはその「触れちゃいけない人リスト」の中の一人で、何回かラジオを聴いてみたり、著作物なども読んでみたりしたのだけれど、入り込んでしまう自分をぐっと抑える自分と一緒に、それらを楽しんだ。音楽はしっかり聴かなかった。音楽に関しては、もう一人の自分が機能しなくなることが多くて、星野源さんの声や曲を聴いていると、ゴンゴン心を揺らされる感覚に陥る。それが、嫌(うそ、ほんとはいやじゃないんだけど)で、というかなんか悔しくて、聴かなかった。

いつも聴いているオードリーのラジオで、星野源さんのラジオに若林さんがゲスト登場するときいた。絶対に聴きたいと思った。でも、いつものようにそれを押さえ込む自分がいる。radikoのタイムフリーで星野源さんのラジオを開く。冒頭、まだ若林さんは登場していない。最初の軽いトークからCMまで聴き終え、なんとなくそこで一旦停止した。
やっぱりなんだか危ないような気がする。このままこれを聴くとたぶん入り込んでしまう。そう直感したのか、マヂカルラブリーのオールナイトニッポン0を開いてみた。ゲストがミルクボーイの駒場さんの回でいつもの回よりもかなりおもしろくなかった。そのおもしろくなさが、逆によかったのか、やっぱり聴いてみよう、と星野源さんのラジオを開く。

いま、まさに晩ご飯を作りながら聴いていたのだけれど、
星野源さんと若林さんの共鳴具合、ほとんど頂点までいってしまった人たちにしかわからない演者側の感覚、そしてこの人たちの感覚に共感する自分の痛々しさのようなもの、そういうものを全てひっくるめて素晴らしい対談だった。最後の最後に披露された星野さんの生歌と若林さんの創作ラップ。
改めて、ラジオというものが大好きになったし、若林さん、そして星野源さんのことも大好きになってしまった。
でも、星野源という沼に入り込んでしまうぞ、という不安よりもこれからは素直に音楽も聴けるし、本も読める!といううれしみのほうが大きい。大きすぎる。

人生が180度変わるということはないとは思うのだけれど、とにかく今は星野源さんの音楽がもっと聴きたいな。

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