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【27冊目】投資の大原則バートン・マルキール、チャールズ・エリス著鹿毛雄二、鹿毛房子訳

【諸々】

・投資関連の著名な書である、「ウォール街のランダム・ウォーカー」、「敗者のゲーム」を書いた二人の共作

・多少足りないと思うところもあるが、一般向けに、過去のデータを基に、資産形成の投資には全世界型のインデックス投資を勧めている書

・為替ヘッジを買うべきか否かについては書かれていなかった

・1.5時間程度かつ内容も容易なので気軽に読める

【気になったところ抜粋&感想("→"以降)】

①25年間に300人の専門家が行った8万2000の予測について検証した。教授の結論によると、専門家の予想はサイコロを振って決めるよりは、かろうじてマシというものだった。皮肉なことに、有名なエコノミストと呼ばれている人ほど、その予想は当たっていない。

→過去25年間そうだったからといって今後長期的に見てもそうなると言えないのが経済の難しいところ。ただ、短期的にはこの結果は参考になるだろう。

②実証データに基づいて、多くの「実体経済」指標を予想することはそれなりの意味がある。天気予報もそうだ。株式相場の予想はその何倍も難しい。まず当たらない。なぜなら市場とは、すでに膨大な情報を持つ投資家がそれに基づいて最善と思える予想を立て、実際にお金を動かした結果だからだ。株価の動きを予想するということは、他の投資家が全力を尽くして今立てている予想が、いかに変化するかを言い当てることだ。ということは、予想が当たることはすなわち、現在の市場のコンセンサスが間違っていなければならないということになるし、さらにコンセンサスがどちらの方向に行くのかを決めなければならない。上がるのが下がるのか。

→一般投資家は、銘柄企業の業績が上がりそうか否かでその銘柄の売買を検討するが、プロの目はそれとは異なる。

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