2年生 四月に大切にしたこと
新学期が始まり、1ヶ月がたちました。この忙しい時期に限って、大切なことが多い・・。不思議な感じもしますが、これまた事実です笑
さて、今回は四月に大切にしたいことです。自分が大切に指導してきたことを簡単に振り返りたいと思います。
【4月に大切にしたいこと】
小学校教諭である以上、必ずといっていいほど「担任業務」が存在します。つまり、学級経営と授業の両輪を担う必要があるということです。そのため、学力だけを伸ばせばいいというものではありません。学力も伸ばしつつ、学級経営も行う。この視点が必要に感じます。
では、4月は何を大切にしたのか?
①対話
→声を出す 返事する お話を聞く
「声を出す」というのは当たり前のように思われます。しかし、子どもたちは意外と声が出ませんが、休憩時間となれば、別です。うるさいほど、声を出して休憩時間を過ごしている児童もいませんか?だけど、授業が始まると急に静かになります。そんな児童も、声を出せるようにすることが目的でもあります。
返事をする。
これも声を出すことと似ており、まずは自分で声を出すこと。これも慣れていないと、声が出ません。あまりにも小さくて聞こえない時は、
「〇〇さん、いるかな?」
「〇〇さん、体調悪い?」
というときもあれば、
「〇〇さん、今日は・・・」
という方法でもう一度、やります。少し心配そうな雰囲気を出す場合、遊びを入れた場合とあります。
お話を聞く
四月は態度面の指導が多いです。態度面とは、
「おへそを向けて話を聞く」
「相手に体を向けて話を聞く」
「お話を最後まで聞く」
これが態度面です。ただし、態度面の短所は「きているかどうか、明確にわかりずらい」ということです。反対に態度面を指導することで、お話を聞く雰囲気は作れます。だから、お話の聞き方の指導は外すことができません。
②教師の立ち位置
みなさんは、どこから見ていますか。そして、何を見ていますか。
教師の立ち位置は、状況に応じて使い分けているでしょうか。
例えば、Aの位置は全体に学習課題を説明したりするときの位置だと考えます。
この時は、前で説明をすることが多いです。
Bの位置は、課題に取り組んでいるときに多く使います。この場所では教師の存在感が消えてしまうため、子どもたちは自分たちで進める必要があります。ただ、四月なので、まだじぶんたちだけではできないことが多いです。私の場合、できないことも考え、黒板に書いたり、タブレットで作った手順表を渡すことがあります。そうすることで自分たちだけで進めることができます。
Cの位置は、課題に取り組む前半の時の位置です。ここは、課題の理解と本当に進めているかを見ます。横からなので、表情と鉛筆が動いてるかどうか。この2点です。
最後にDですが、Dは支援や声かけが必要な場合です。声をかけるときは、「どうしたの?」という言葉からかけ、何をどうしたいか、もしくは何が理解していないかを確かめます。
③学習の視覚化
低学年児童となれば、抽象的な概念の理解や学習用語の獲得が苦手な児童がいます。その児童も含め、学習のキーワードを可視化しています。少し、遊びの要素もと入りれたやり方になりますが、子どもたちにはフィットしています。単純に「覚えておきなよ」という声かけから、「キーワードって・・」というだけで、キャラクター化した名前が出てきます。もちろん、名前だけでなく、使用場面やどんな意味だったかも出すときには問うようにしています。そうすることで、意味を理解した上で使えるようになると考えたからです。
四月を振り返ると、土台づくりに力を注いできました。
今年のクラスのテーマは、
「相手のお話を聞き、自分の思いを伝えることができるクラス」
です。さて、その足場は少しでも、できたでしょうか?
参考文献
明治図書 『授業はタイミングが9割』 著書 中野裕己
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