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最低賃金以下の           プロ野球選手はいるのか⁉

 今シーズンのNPBはストーブリーグに入り、ドラフト会議、戦略外通告、フリーエージェント、MVPなどの表彰も一段落し、来年度に向けての契約更改も終盤になりました。

 大幅増、制限を超える減俸など悲喜こもごもな契約更改ですが、中でも年俸数百万円の選手が覚醒して何百%アップというニュースを聞くと、夢がある職業だなあと改めて思います。

 そこで疑問ですが、何百%アップということは年俸数百万の選手が目いっぱい活躍した結果ということは、ひょっとして、一般的な職業の給与に換算したら日本の最低賃金を下回る選手っているのか?            まさかいないとは思うのですが、調べてみないと分かりませんので、調べてみました。

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まずは歴代の昇給率のトップ10の選手が最もコストパフォーマンスがいいのではという仮説のもと、トップ10の選手の年俸と成績をまとめました。新人組がほとんどですが、福盛選手や中村選手など復活組も混ざっています。右端の3列ですが、日給は、一般的に出勤日数に相当する出場試合数で、仕事給は一般でいう役割給に相当し、打者なら打席に立つこと、投手なら投球することとし、年俸を投球数ないし打席数で割って算出しています。出来高給は一般でいう成果給なので、投手ならアウトを取ること、打者ならヒットを打つこととし、それぞれ、投球回数と安打数で割って算出しています。

日給では、一番低い中村選手で46,514円で、東京都の最低賃金は8,104円ですので、それでも大きく上回っています。試合数はMAXでも144試合なので、当然と言えば当然で、試合以外でもシーズン中の練習やキャンプなどカウントすれば、違った結果になるのかもしれません。

それではと、仕事給ではどうでしょうか。仕事給と日給はものさしが違うので単純比較はできませんが、西野選手の1球投げるごとに1,986円とちょっと高めの時給レベルまでになりました。

また、出来高給では、これも西野選手の31,609円と1アウトとるのにかかる給与となりました。これなら、住宅や車のディーラーのインセンティブなら超える金額をもらっている人もいるのではないでしょうか。

と、見てきましたが、日給レベルで最低賃金を下回る選手はやはり、いませんでした(ファームにはいるかもしれませんが)。             ただ、仕事給や出来高給となるとちょっと現実的なところが見えてきました。

また来シーズンまで数カ月ありますが、年俸以上に活躍される選手を楽しみに待ちたいと思います。 


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