見出し画像

ノーヒットノーラン②

今シーズンのプロ野球で話題となっているひとつにノーヒットノーランや完全試合があると思います。

なぜ、過去10年で9回しか記録されていないノーヒットノーランが、今年は前半だけで4回も達成されいるのか。
評論家からのコメントでは、2桁本塁打を打てる打者が減ったとか、打率3割を打てる打者が減っていて、投手の技術向上に比べ、打者の技術が追い付いていないという投高打低の傾向にある意見を受けて、前回の記事ではセ・リーグにおいて、実際に2桁本塁打や3割打者は減っているのか、調べてみました。
今回はそのパ・リーグ編です。

セ・リーグ同様、パ・リーグの2009年から2021年までの13年間のシーズンの中で、
・打率3割上の選手が何人いたか
・本塁打10本以上の選手が何人いたか
・打点60以上の選手が何人いたか
をグラフ化してみました。

画像1

先の投手選考進化論でいうと、3割10本60打点の選手が右肩下がりになっていれば成立します。
見てみますと、打率3割は多少上下はあるものの、右肩下がりの傾向があるといえると思います。
本塁打と打点に関しては、2009年から2021年は減少していますが、期間推移においては、ほぼ横ばいと言っていいのではないでしょうか。
これは、乱高下していて、右肩下がりの傾向を示さなかったセ・リーグとは明らかに違った結果だと思います。
このデータからは今回4つのノーヒットノーランのうち、3つはパ・リーグで達成されていることとリンクしているのではないでしょうか。
パ・リーグは、セ・リーグと違いDH制がありますので、投打分業なので、セ・リーグの投手は打撃練習にも時間を割かなければなりませんが、パ・リーグは投球練習に集中できるということも関係しているのかもしれません。

結論としては、評価が言っている投高打低論は、パ・リーグでは少し当てはまるものの、セ・リーグでは、そういったデータは出てこなかったということでした。

残り、後半戦、パ・リーグでノーヒットノーランが出るようなことがあるならば、さらに、投手の進化論が補強されるのではないでしょうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?