見出し画像

今シーズンのプロ野球に延長がなくなった!<セ・リーグ編>

先日、NPBから今シーズンの試合の運用について発表がありました。

NPBと12球団は新型コロナウイルス感染拡大を受けた営業時間短縮要請に対応するため、今シーズンはは延長戦を行わず九回で打ち切りとし、一部の試合で開始時間を15分から30分、早める方針であることが分かりました。

飲食店に午後9時までの時短要請が残ることを踏まえ、時間内に試合を終えることを目指すのが狙いだそうです。

ということで、その決定がどれぐらいの影響があるのかを2020年でシミュレーションしてみました。

画像1

結論、多少のゲーム差の変動はあったものの、順位が変動するまでの影響はありませんでした。ただ、2020年シーズンも延長は10回までとされており、前年より格段に引分試合数が増加しています。10回を9回にするマイナーチェンジではそれほど大きな違いはないということでしょう。

では、延長12回だった2019年ではどうでしょうか、シミュレーションしてみました。

画像2

2019年では、広島と中日の順位が逆転しています。2.5ゲーム差をひっくり返され、逆に1ゲーム差をつけられています。また、順位の変動はないものの、Aクラスチームのゲーム差も大きく動いています。

やはり、延長9回というのは、チームにとって有利不利があることが分かります。

勝率をあげたのは、巨人、DeNA、中日、反対に下げたのは阪神、広島、ヤクルトです。
単純に延長戦に強いチームが下がり、弱いチームが上がるということですが、延長戦に入るということは、救援投手が撃ち込まれて同点になるか、打って同点に追いつくか、スコアレスで延長に入るパターンがあると思います。
そこで、救援防御率とか、ビハインドゲームの逆転率とか、データを調べてみましたが、因果関係のあるデータは見当たりませんでした。おそらく、複合的に決定されていくものだと思われます。

9回で勝ち切る戦略では、当然に延長があるかもしれないという不確定要素を排除して考えることができます。つまり、9回から逆算して救援陣を使い切る戦略を立てることができます。よって、終盤で逆転を狙うというギャンブルよりも、勝ち越している試合を救援陣を駆使して守り切るということが今シーズンはより重要になるということでしょうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?