ナイトワンダラー環境のミライドン

ナイトワンダラー環境でミライドンはデッキ構築における小さな強化と環境に採用されるカードに対する優位性という2点の強化を受けました。

まず、新カードによる強化はこちらのカードによるものです。

夜のアカデミーです、手札のカードを山札の上に戻すことが出来ます。
ミライドンの構築はエレキジェネレーターで雷エネルギーを持ってくる都合、エネルギーの採用枚数が非常に多く手札に使わないエネルギーを持て余しがちです。
夜のアカデミーでエネルギーを山札の上に戻すことで1枚は確定でエネルギーを加速することが出来るようになります。
運によって勝率が下がる傾向があるミライドンが運の要素を多少でも克服出来るというのはとても大きなポイントとなります。

エレキジェネレーターの当たりを確定1枚にするほかに、ナンジャモによる手札干渉で流されると困るカード(博士の研究やボスの司令など)を山札の上に置くことで次のターンに止まることなく動くことが出来るようになります。

また環境面で優位性として多くのデッキに採用されるであろう、キチキギスの登場があります。

自分のポケモンがきぜつした(つまり、自分の盤面が崩れた)ときに3枚ドローすることで盤面を継続しやすくしてくれる便利な1枚です。
しかし、ミライドンの視点からするとフォトンブラスターで倒せてサイド2枚取りが狙える餌という見方が出来ます。
ミライドンはアグロ型のデッキなので、相手側は自分のバトルポケモンがきぜつした際、盤面の立て直しを急ぐ必要ありますのでキチキギスの出し控えが出来るのは手札や盤面がよほど整っていないかぎり選べる選択ではありません。
(立て直せないとごっつぁんプリファイでサイド2枚を取り続けられる危険性もあります。)

ミライドン側は環境にキチキギスが環境に多く採用されることでサイド2-2-2のプランを取ることがやりやすくなったという点について強化されたと考えることが出来るでしょう。

以下、最近私が使っているミライドン構築を紹介します。

デッキコード:pRMpMS-BMlN9b-pUy2S2
採用カードの種類が少なくスッキリした良い構築だと思っています。

エレキジェネレーターで2HITさせることを重視した構築となっています。
実際に使ってみてもかなりの頻度で2HITさせることが出来、後1ごっつぁんプリファイの成功率もかなり高めです。

この構築では従来のミライドンではあまり見られないカードが2種類入っています。

とってつけたようにくっついている足が可愛い

従来のミライドンでは1枚採用するかしないかというカードですが、この構築ではエレキジェネレーターのHIT率を上げるために2枚採用しています。
1ターン目にタンデムユニットを2回使って2枚盤面に持ってくることを目指します。
盤面はミライドン✕2、モルペコ✕2、テツノカイナ、なにかとなるのが理想です。
モルペコの特性おやつさがしを2回使うことでエレキジェネレーターによるHIT率を上げる工夫がしてあります、プライムキャッチャーが見えてもトラッシュする勇気は大事です。
(おやつさがしを2回使うことで実質山札を上から7枚見ることになります。)

また、タンデムユニットを2回使うことで山札から4枚のポケモンカードを抜き取るので山札の雷エネルギーの割合が高くなるのもエレキジェネレーターのHIT率を上げることに貢献しています。

2枚使うと1回以上成功する確率は75%です

夜のアカデミーを入れて運によるブレを少なくしたのに、なぜ運によってブレるカードを採用しているんだ?と思うかもしれません。
私も当初はポケモンキャッチャー反対派でした、しかしポケモンキャッチャー採用型ライコポンのデッキを使っていて勝率が40%弱しかないサーナイト対面においてポケモンキャッチャーが成功した対戦では勝率が50%強に変わることを経験しており不利な対面において勝率を大きく変動させる可能性を秘めているのではないか?と考えるようになりました。
(実際に私が経験した対戦ではポケモンキャッチャーが成功した場合7割勝っているのですがお互いの力量や手札事故など偏りのバイアスがあると思うので50%強としています、これも主観による偏見のバイアスなんですけどね…)

ミライドンの場合、相手のベンチにいるex、Vのシステムポケモンを取ってサイド2-2-2のプランを遂行出来るかどうかというのが勝つための重要な要素になるのでポケモンキャッチャーはそれを可能にする確率を上げるための優秀なグッズであると考えることが出来ます。

競技におけるカードゲームというのはどの対面においても一定の勝率を上げられるようにデッキを組まないといけません。
ミライドンで言えばリザードン、ライコポンが苦手な対面となりますがポケモンキャッチャーの採用でリザードンであればピジョット、ロトム、キチキギスを、ライコポンであればオーガポン、イキリンコを狙って、運任せになりますが勝つプランを考えられるようになります。
ポケモンキャッチャーは2枚使えば1回以上成功する確率は75%です、その75%で勝率を上げることが出来るのなら、そこまで分の悪いカードではないと考えての採用となります。


ナイトワンダラー環境になって組んでみたミライドンが面白いぐらいにエレキジェネレーターでエネルギーがつくことに気分が良くなったので考えていることをつらつらと書いてみました。
NAICでも上位にはそれなりにミライドンもいたようでまだまだ現役でやれるデッキだと思います、考察のしがいがあるデッキですので皆様においても様々な考察などをnoteに書いてもらえると嬉しいなと思います!
(おじいさんなのでSNSに手を出す気力が沸かず、noteが限界なのです。)
あと、異論・反論あっても汚い言葉は使わないでね、冷静にね。

追記(2024/6/24)

ミライドンデッキにおいて夜のアカデミーは弱い、入れるならビーチコート。

夜のアカデミーのメリット
・エレキジェネレーターの確定ヒットさせることが出来る
・手札干渉を警戒した動きが取れる
夜のアカデミーのデメリット
・山札が減らない

エレキジェネレーターは基本的に縦に山札を見ていくカードなので、山札が減らないというデメリットがミライドンデッキと非常に相性が悪いです。
手札の1枚を戻すことで1枚確定ヒットさせることは出来るものの、その場合に見る山札は上から4枚なので、その4枚に雷エネルギーが含まれる必要があって2ヒットする確率はそこまで高くできません。
仮に、夜のアカデミーなしで1ヒット以上するなら山札は圧縮されるので、山札から引けるカードの質は夜のアカデミーなしでエレキジェネレーターからエネルギーを抜いたほうがいいです。
中盤、終盤、手札干渉されても走り抜けないといけないし、エレキジェネレーターで安定してエネルギーをつけていきたいと考えると山札を減らせないというのはミライドンデッキにおいては痛すぎるデメリットと考えます。

ビーチコートのメリット
・逃げるためにエネルギーを手貼りする必要がなくなる
ビーチコードのデメリット
・相手も逃げるためのコストがなくなる

ミライドンデッキの場合、エレキジェネレーターでエネルギーを加速する都合、バトル場に出たポケモンは常に交代出来るようにしておくのが望ましいです。
夜のアカデミーを採用した場合、手札にあるエネルギーを山札に戻すことによって逃げるために残しておきたかったエネルギーが手札から消えてしまう場合があります。
後攻1ターン目から攻撃していかないと勝てないデッキなのでバトル場のポケモンを交代させつつエネルギーを加速することを考えるとビーチコートを採用するのが最適です。
デメリットである相手の逃げるコストがなくなるという点は、そもそも逃げたところでこちらはベンチを呼んで2-2-2を目指すプランを取ることが多く、それほどデメリットに感じることはありません。

そういうわけでナイトワンダラー環境といいつつナイトワンダラーのカードは1枚も採用しないミライドンデッキが今のところ最強かなという感じになりました。

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苦手対面であって相手がきちんと回ったとしても一定の勝率を出すことが出来ます。
自分で言うのもあれですが、現環境においてかなり強いデッキなので是非手にとって見てください!

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