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第三話「未来に向かって」大腸がん体験談[全三話]

今回は自分のがん体験談をまとめる機会がありましたので、新たに、ぎゅっとして書きました!

三話構成で掲載していきますので
もし良かったら、ちょっと読んでみてください!

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もくじ

第一話「がんになるまで」
▼病気になる前の生活
▼「がん」の前兆症状

第二話「乗り越えた壁」
▼「がん」を告知されたときの心境
▼病院・治療の選択
▼手術〜抗がん剤治療

第三話「未来に向かって」
▼健康的に生きるということ
▼がんサロンやピアサポートの活動

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第三話「未来に向かって」

健康的に生きるということ
自分で勉強して、新しい生き方を見つけ出しました。
それは、「食事」「運動」「精神」の3つを柱に、健康的な生活習慣を継続することです。
抗がん剤の副作用を抑えたくて、本やインターネットで調べました。
代替療法や、様々な免疫力を高める方法、絶食などたくさんの情報がありました。
その中で実践したのは「食生活」で、野菜・果物の栄養で免疫力を上げようと、野菜中心の食生活を実践しました。
精進料理やマクロビオティック、ヴィーガンなどそれぞれの特徴を学び、良いところをマネして「自分の身体に合うように」試しました。
食生活アドバイザー、フードコーディネーターなどの資格も取得しました。

「運動」も習慣になりました。
今までは、朝や夜に運動しようと思っても、中々続けることが出来ませんでした。
そこで、見つけたのが昼休みです。食生活の改善の結果、自分の場合には1日3食だと食べ過ぎで、朝と夜の1日2食にしていました。
昼休みにご飯を食べないので、その時間に歩き始めました。一か月歩き続けたら、自然と走りたくなって、ランニングになりました。3か月走り続けたら、楽しくなってきて、2km、3km、4kmと昼休みの20分間で、走れる距離と速さが上がりました。
2019年年末には42.195kmを走り切ることができました。
5年経ちましたが、今でも昼休みのランニングを続けています。

この「食事」と「運動」の生活習慣を続けるために、又、自分ががんになって死を意識したことによるメンタルへの影響をなくすために、
「精神」についても勉強しました。

心理カウンセラーの資格を取得し、脳科学、ビジネス書などの自己啓発についても勉強しました。
その知識を用いて、食事や運動の健康的な生活習慣を「継続」することができました。

がんになってから、健康的な生活を4年間継続した段階での体重ですが、治療前86kg、治療後75kg、ランニングを2年続けて56kgと、体重30kg減量となり、健康な身体を手に入れました。
がんになったお陰で健康になったと思っています。がんにならなかったら、体重100kgの酒飲みおじさんになっていたかも知れません。
30代から健康的な生活を継続することで、がんという病気を抱えながらも、寿命を全うできると思っています。
さらに、がんになってから、小さな事にも幸せを感じるようになりました。
だから、僕は「がんになって良かった」と
そう思っています。

がんサロンやピアサポートの活動
「がん患者会」や「がんサロン」という場があることはご存知でしょうか?最近は、がん種別や、地域別など様々な会があります。ピアとは、英語で仲間という意味です。がん患者同士のサポートという意味で「がんピアサポート」などと言われています。

自分が参加して合う会、合わない会があると思いますが、参加された方からは、自分の不安や、体験を人に話したり、聴いたりして、気持ちが楽になったという声が非常に多いです。僕はそうでした。自分の体験を話すことで、頭の中が整理されました。他の人の体験を聞く事で、自分の中で考えていなかった発想が出てきたりしました。

いろいろながんサロンやがん関連のイベントに通って、たくさんの仲間も出来ました。

自分の活動は、湘南地域のがんサロン運営、市立病院でのがんサロンのお手伝い、クリニックでのがんピアサポート相談(個別相談)などを行なっています。

これまで、読売新聞、朝日新聞、NHK、テレビ東京、がん専門誌などのメディアに活動や経験が取り上げられました。社会的に必要な活動だと思ってこれからも続けていきます。

この記事を読んでいて、今、がんについて悩んでいたら最寄りの「がんサロン」や「がん患者会」病院の「がん相談支援室」などに相談してみてください。

同じ経験をしている仲間が必ずいます!

全三話の掲載にお付き合いくださり、
最後までお読みいただきありがとうございました!

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▼プロフィール 川口健太朗
1987年生まれ。神奈川県出身。2014年2月。26歳で大腸がんステージ3b。
開腹手術、半年間の抗がん剤治療を受ける。
抗がん剤の副作用を克服するために、食生活アドバイザー、フードコーディネーターの資格を取得。
がんに罹患した自身のストレスをコントロールするために、メンタルケア心理士(心理カウンセラー)の資格を取得。
自分ががんになった意味を考え、自分の経験を発信することで、少しでも心が軽くなる人がいるかもしれないという想いから、様々ながん患者会や、がん患者イベントに参加。
自身の経験や活動を各メディアで掲載。(NHK、テレビ東京、読売新聞、朝日新聞、専門誌等)
がん啓発イベント、企業研修、医療者の勉強会などで、がん経験の講演活動を行なう。
講演内容は、がんになり、健康的に生きると決め、食事や運動で30kg減量し、病気以前よりも健康になった。だからがんになって良かった。がんが生き方を教えてくれた。自身が取り組んでいる、がんにならない生活習慣の実践など。
そして、2019年3月。5年間の経過観察が終了し、がんを克服。

趣味:料理、ランニング、読書、登山、ヨガ、瞑想、ギター、お酒。
資格:メンタルケア心理士、フードコーディネーター、食生活アドバイザー、食育アドバイザー、健康経営アドバイザー
好きな言葉:コツコツ勝つコツ

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