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ネイビー、ピンク、オレンジ、ブルー

また、いつのまにか朝が来ている
いつだって明日が来る準備なんてできていないのに、空の色は変わっていって、当然っていう顔をして「今日」になって、人間たちがどこからから溢れてくる

夜からグラデーションを描く朝を、美しいと思う

誰にも踏み荒らされていない朝の空気はシンプルで清潔な気がするし(朝を「踏み荒らされていない」と感じるのはわたしが雪国育ちだからかもしれない)、陽が上り切る前の、朝の境界の時間は光が差しているのに冷ややかでうつくしい

ただ、わたしはそれをうけいれる準備ができていなくて
「昨日」なってしまったさっきまでから離れる準備も、「今日」になってしまった今に生きていく準備も、何も、

いつも

清潔な気配のする朝は、エンドロールみたいだなと思う

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