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優しい君へ

君が旅立って一カ月たっても寂しいまま。
何かしてないと君のことばかり考えてしまうんだ。

君の名前は兄ちゃんがつけたんだよ。最初来た時ブルブル震えてて君は一歩も歩けなくて、そんな弱々しい姿見ててふと思いついたのが金太郎て名前だったんだ〜。みんなに名前を言うと笑われたりするけど、君にはこの名前ぴったりだと思う笑

そんな君も大きくなるにつれて立派になって、兄ちゃんが実家を出る時は君がいるから母さんと父さん、弟2人を任せられると思ってた。それだけ君は立派になって、たくましくなって、君がいるから大丈夫だと思った。君は知らない人が通るとすごく吠えるからね〜笑笑君がいると安心だった!

実家に帰ってきた時は、君がいつも窓から見てて、いつもおかえりなさいて出迎えくれる。いつも楽しみだったよ〜

さっきたくましくなったとは言ったけど、君は雨が降ると夜震えたね。そしたら兄ちゃんのとこ来るから、君の震えが止まるまで抱っこして深夜2人で起きてたね。そんな弱々しくもあり、強い君が大好きだった。

君にはたくさん迷惑かけたなぁ〜。長男と三男がよく喧嘩するから、そのたびに君は双方の顔を心配そうに見てたね。時には喧嘩を止めに来たりしてた。えらいね〜、たくさん褒めたかったな。他には君が寝てる時にちょっかいかけて起こしちゃったりもしたね笑

あと、君は悪戯が凄かった!君は前の母さんの車を噛んでボロボロにしたし、車の窓は爪痕でたくさんだったし、家の入り口も君の爪痕ばかり。隙を見せれば君は台所に入って何か食べ物を見つけて盗み食い。母さんを困らせてたね。

君の好きな食べ物は果物、特にリンゴが好きだったね〜、君は食いしん坊だからすごく太ってた。散歩に行けば君が太ってるから知らないおばちゃんによく声かけられたよ。君は近所では有名だったんだよ。

君は4人兄弟の末っ子で、甘えたがりやで、怖がりで、時には勇敢で、食いしん坊で、悪戯好き、君が歩けば声かけられて、自慢の弟だった。

君とはもっといろんなことがしたかったなぁ。
君と一緒にもっと散歩行きたかった。
君にもっとリンゴをあげたかった。
君とご飯を一緒に食べたかった。
君とお風呂に入りたかった。
君が節分の豆を拾う姿を見たかった。
君と一緒に寝たかった。
君が起きたら眠そうに顔を見てくる姿が見たかった。
君が母さんに怒られてる姿が見たかった。
君のおならでみんなを笑わせて欲しかった。
君ともっとドライブしていろんなところに行きたかった。

9歳年下の弟だったけど、君は何も言わなくても気持ちがわかって寄り添ってくれた。優しかったね。

君は優しいからお友達たくさんできると思うんだ。だから安心して向こうに行ってね。君の大好きな食べ物たくさん食べて、たくさん寝て、たくさん走り回るんだよ。

今までありがとう。ゆっくり休んでね。

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