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面接試験の攻略法!

面接試験のお話をする前に・・・

志望順位の高い病院は、受付開始から早めに願書提出を!

面接をする側の立場として、やはり受付順が面接順になることが多く
新鮮な気持ちで対応する前半の方が評価が高くなりがち。

逆に後半に滑り込みで願書を出す学生たちには一定の傾向があり、
イマイチな印象の集団となります。

その中で光るような武器(特殊な経歴やスキル)をお持ちの方は
よりその輪郭を際立たせることができるため、敢えて最終受付を狙うのも
一つの有効な戦略と思われます。


面接官は古い人間!

マーケティングの基本として、ステークホルダーの人物像を徹底的に深掘りすることが重要と言われますが、

マッチングも同様で、自分の付加価値を売り込むマーケティングですので
すなわち面接対策の第一歩として『相手を知る』ことがあまりにも大事です。

当たり前ですが面接官になる人というのは
病院サイズにもよりますが、医局トップの院長、事務局トップ〜サブ、看護部トップ〜サブ、研修管理委員、あたりで構成されます。

ちなみに他ノートでも言いましたがここに研修医を入れるのは、公平性の担保に影響を与えるため慎重な病院が多いと思います。

ということで、多くのメンツは皆さん学生に対して生きてきた時代が違うので価値観が大きく異なります。

したがってそのような年代層に対するマーケティング戦略を練る必要が出てくるわけです。

ハイポ病院がハイポ志望を求めている訳ではない!


病院の提示するタテマエとホンネを把握すべし

まず、給料の高い病院はそもそも注意が必要です。

病院側の考えとしては、公立病院、私立病院で大きく異なります。

公立病院はそもそも公務員扱いですので、その自治体によって給料が決まっていますし

公的病院(国立病院機構、労災、済生会など)についても同様に、経営母体が一律に給料ほか待遇を決めています。

つまり経営自治体に支配されているので病院に裁量権が少なく、

『都心なのに(人気なのに)給料高い』や『地方なのに給料低い』などの歪みが生じていることがあります。

注意すべきは私立です。
独立採算で全裁量を病院単体で負いますので
地域の需給バランスで給料など処遇を決められます。

はっきり言いますが
給料処遇の良い私立病院はオススメしません!

給料処遇をあげなければならない隠された理由が必ずあります。

ですので逆に歪みを狙いたいハイポ寄りの方(majorityでしょうか)は
都心部の公立公的病院を好むでしょう。



いざ、個人面接!


採用試験には、個人面接のほかに、学力テスト、グループ面接、小論文、英文論文など病院ごとにいろいろな形式がありますが

これまで人気病院3病院で研修医採用に関わってきた私の経験上
個人面接が最も重視されます!

軽視されがちですが、一般的な対策を怠ってはなりません。
身なりや言葉遣い、立ち居振る舞いなどですね。

差がつくわけではないですが、できていないと目立ちます。

一般企業の採用試験の対策本でも構いません。
一読しておくことをおすすめします。

あと必ず聞かれる質問(志望理由など)に対する答えは用意すべきですが、
棒読みは避けたいところです。

自分の言葉で、自分の経験してきたことが地肉となり滲み出るようにしゃべ
らなければ伝わりません。

生きた言葉か、原稿暗記棒読みか、はすぐに分かります。

人気病院のマッチング上位に食い込む方では、
原稿棒読みだった方、ほとんどいません。評価者も人間ですので。

第一に「伝わること」、「伝える内容」は二の次です!

緊張しても差し支えありませんが、
どこかで一度でもいいので緊張の解れた笑顔を見せてください! 
これ、とっっっても重要です。

最後まで笑顔を出せなかった方、残念ながらまずマッチしません。


質問内容の想定について

一般時事ネタ(コロナ、ウクライナなど)については当然抑えておく必要があります。1問はくるでしょう。

答えのない問いかけに対して自分の考えを述べる、です。
用意しておく必要があります。

あとは、病院特有の時事ネタです。
医師の働き方改革、タスクシフト、災害対策、医師偏在、ACP(Advanced care planning)、医療費抑制などなど。。

医療にまつわる社会問題について
医学生の立場であっても当事者意識を持って
掘り下げて考えたことがあるか、を問われます。

面接官は病院の執行役が大半ですので
それらの問題に日々頭を悩ませています。

何科志望か?
はっきり言ってそんなのは話題作りに過ぎません。
みんな変わりますので。

そんなことよりもっと大きなビジョンで日本の医療の課題を考え
自分の持つ付加価値で以て将来どうしたいか。

そんな話ができたら素晴らしいですね!

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