見出し画像

初マカオ見参なり 後編

画像1


さあて、お待たせしました。
ジャジャジャーン!マカオ編の続きです。

ちょっとnoteの各種データを取りたくて、一週間開けました。
一本目をアップした初日からのアクセスログ取ったり、まあ色々データ見てました。
初日と2日目はドバドバっとアクセスがあって、それから日に日に半減して、宣伝を止めるとクッと下がってみたいな傾向を確かめたり、投げ銭制度の利用状況を見たり、参考になりました。

それを鑑みて、一応このnoteを今後も使っていくと思います。

それと、今回の原稿の書き方に関して考えて、三回書き直しましたww
時間かかっちゃった。すんまそんです。




では、始めま〜す。

今回僕がマカオに行った大きな理由の一つ、若いドライバーを見にいくべ!作戦。見まくってきました。
F3のセッションの殆どをピットとパドックで過ごして、各チームの仕事ぶりを取材して。
前回書いた欧州の最新育成状況を見て感動したな。

特にフェラーリドライバーアカデミーの活動には舌を巻いて来たわけで

画像2

この紋章を付けてレースできることの誇りを感じたりなんかしましたし。




じゃあ日本の若手ドライバー育成ってどうなってるんでしたっけ?
今回はその辺りに関して僕の個人的意見を書きたいと思います。

日本にもプロドライバー育成をメーカー主導で行なっているシズテムがあります。

ホンダ系
トヨタ系
日産系

大きくはその三社でしょうか。

いま国際フォーミュラレースにエントリーして頂点であるF1を目指しているのは、ホンダ系育成ドライバー、F2の松下選手とF3の角田選手の二人です。

マカオにはその角田選手もエントリーしていました。

画像3

FIA-F3に登るまで、凄まじい好成績を国内で残して来た逸材の角田選手です。

ご覧の通り、若者で、将来を嘱望されています。




上を目指すドライバーの標準的歩みとしては、
レーシングカートでレースの基礎を学び。
またはリトルフォーミュラで経験を積んだり。
そしてホンダ系に進む選手は、鈴鹿レーシング スクール フォーミュラ (SRS-F)に入学してレーシングを学び、選抜されると育成選手の門戸が開かれるので、学びの場であると同時に厳しい競争の場でもあるわけです。

スクールではインストラクターを交えたレースを多数経験しながら速さを磨き証明し、また座学でレースに関わる細かなことも指導されるとされていて、厳しいセレクションレースを勝ち抜いて好成績を残した選手は、その時点では間違いなく日本の同年齢層で速いドライバー人材と見る事が出来るんですね。

SRSを主席あるいは次点で卒業し育成選手に加わることが、ホンダ系を狙う若手ドライバーの関門&目標になっていて、あの佐藤琢磨選手もその道を歩んだのは知られた話。

選抜されるとホンダのエンブレムをレーシングスーツに付けて活動を開始します。

サポートの内容の詳細は公表されていないと思いますが、選手によって全額サポートから部分サポートまで様々な方式があるようです。



SRS-Fは今年から、佐藤琢磨校長、中野信治副校長体制になりました。
二人とも元F1ドライバーですし、世界を活動の場としてプロレーサーを続ける経験者がトップに立ったことで、今後のSRS-Fの運営は徐々に新型にモディファイされることを期待しちゃうんですけど、逆に言うと去年までの体制には色々と疑問もあったんです。



前回も書きましたが、僕自身が育成の現場に多少関わっていたこともあり身近に見て来ましたし、当時の選手にも直接聞きましたし、また運営サイドにも話を聞きました。

当時の全体のムードとしては
「基本はSRS-Fで叩き込んだ。速いことは分かった。以後は資金と場を用意するが、特別扱いはしない。自分自身で努力して結果を残す能力を問う」
って感じ。例えば佐藤琢磨はそうやって登ったと言う成功事例の裏付けで、それはそれで正しかったと思うんですけど。


近代育成の路線からは遅れていた感があって、もっとあーすれば、もっとこーすればって思うところがたくさんあったんですよね。
今回マカオで色々見聞きして、ますますその思いは深くなったわけなんですけど。



昔から日本には「ドライバー体力なんて乗ってれば自然につく」とか「速いやつは何に乗っても速いはずだ」みたいな考え方があって、確かに乗るカテゴリーの体力は乗っていれば必要なだけ付くだろうけど習熟に時間かかるんじゃねーの?上に上がったらまた体力付くまで我慢なの?とか思って。

それで、マカオに行っていろんな人に最新の育成状況について話を聞いたら、僕が知っていたF1レベルのことをもうF3から導入していたり、上のクラスに対応した最新のトレーニングや学習やメンタルトレーニングにメディア対応メニューまで、、、正直焦ったわけですよ。


画像4

日が暮れた夕刻、ガレージでエンジニアと走行データの確認。見ていてチームはとても良くサポートしていた印象でした。




SRS-Fで選抜された時点では同年齢層で速いと見なせたドライバーたち。
若くて速いドライバーを磨きに磨く方向の欧州ドライバーに対して、自分で勝手に才能伸ばせって言われているようで、そんなんじゃどんどん差が開いちゃうじゃん?って。

F3は高校=学びの期間
F2は大学=実力選別の期間
F1がプロ

そんな風に思っていますので、F3時代ってとっても大切。
レーシングの世界では、F3もF2も2年で結果を出すことが求められます。
すぐに次がやってくるんです。

現実、F2に乗ったホンダ育成のもう一人である松下選手は、国内でやはり記録的好成績を経てF2に参戦し初レースからフロントロー獲得するなど才能の片鱗を見せたが、次第にライバルに先にいかれ、、、1年の猶予を含めて3シーズンF2を戦い、その後日本に呼び戻されてスーパーフォーミュラを戦い、、、本人にしても不甲斐ない成績で今年改めてF2に挑戦しましたが、レース界から見たらF2参戦4年目のシーズンである松下選手を見る視線はF1に登るドライバーと見られたかどうかは疑問です。

最初に見せた才能から、先に伸ばせなかったと、どうしても思われてしまうんです。


欧州の育成で、ひとカテゴリー2年で結果を出させるために必要なことは全てサポートするというような姿勢を見ていると、ドライバー個人の努力で上を目指すような日本の体制には疑問だらけです。


だから今回マカオでの角田選手の孤軍奮闘のような頑張りと、マカオのギアサーキットにやられた感を見ていて、メチャクチャ悔しかったんす。
ホンダ関係者は毎回毎レース随行するわけではなく、今回も来ていなくて。
現状をリポートと映像だけで判断されているのかと思うと厳しいなと。
彼は今年、FIA-F3参戦初年度に勝ったし、それも雨から半ドライの難しいコンディションでの勝利で、相当な才能の持ち主です。

で、も。
関係者がグッと彼の才能を裏から支えて足りない部分伸ばしてやらんと!置いていかれっぞ!?

松下選手だって初年度前半の天才ぶりから伸ばせなかったのはその辺なんじゃ?と憶測しちゃうもん。

角田選手も雨からチョイ濡れだと速くてドライだとイマイチなのは、基礎的な体幹体力足りてない疑惑があり、しっかりプログラム組んで補ってあげて欲しいんで、、、。

ワイ、モンツアで勝った角田くんを見て以来、彼のファンなんです。
ああ、角田くんがスクスク伸びてほしい。
そんな願いでいっぱいです。


画像5

名うての若手ドライバー達を、全ての要素で上回ること、それを数値化してトレースすること、いまの日本のトレーナー達なら難しくないはず。




取材時の服装がよろしくなかったとか、
レース中のチーム無線での発言が揶揄されたりとか、
様々に若気の至りが垣間見えてネットでも話題になったりすることもあるけど、そういう部分もきちんとサポートしてあげて下さいと。

なんだか取材していると、どんどん先を見据えて進んでいく欧州勢に引き離されている気がしてなりません。


画像6




頼むぜ!

ホンダがホンダのPU積んだマシンに日本人ドライバーを乗せて大活躍する様子が、心から見たいんですから。


P.S.春までにタッくんとシンジの取材にも行きたいので、お手柔らかに。


画像7



サ便じゃないよ サ便。だよ!では下記のサポート投げ銭を絶賛お待ちしています。お読みになって気が向いたら、どうぞ投げ銭をお願いしますw


本文はここまでです。

今回お試しで100円の有料購読ボタンを付けます。以下のサポートよりも手軽だと思うのでお試し下さい。

ここから先は

13字 / 1画像

¥ 100

投げ銭です。 お読みになって気が向いた時 僕を応援したい時 サポート金を頂けると幸いです。 取材経費とし、全額使途を明らかにします。