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林療院 郡上八幡

岐阜県の郡上八幡にある旧林療院に行ってきました。郡上八幡の旧庁舎のすぐそばにある明治に造られた建造物です。

紙粘土人形展など期間限定の素敵な展示がありましたが、元々は郡上郡医だった林吉蔵さんが診療所をされていた建物とのことです。
当時使用されていた診察室の机や外科処置用の器械、院内で調剤していたであろう褐色の薬品瓶など歴史を感じずにはいられない諸々の医療器具が、当時のままに近い形で展示してありました。

使用されていた外科処置用の器具

現在の医療に共通する部分もあれば、"こんなに大変な手順をとっていたんだ!"と感じる部分もあり、普段得られない刺激をもらえました。
当たり前かもしれませんが、大正・昭和初期の頃は診療所にとって内科/小児科/外科/整形外科/産婦人科のような垣根は非常に低く、かかりつけ医としてなんでもやるという姿勢が当然だったのだなと改めて感じました。
現代医療と直接結びつけるのは無理がありますが、陥りがちな得意分野以外のものは避けてしまうスタンスは日々省みる必要があると思います。

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