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30年近く使ったdocomoからmineoに乗り換えた

30年近く使ったdocomoからmineoに乗り換えましたので、その記録を残しておきたいと思います。
携帯電話の普及前夜は、契約金があったり、土曜・日曜・夜間のみ使用可能な割安プランの「ドニーチョ」があったり、PHSには電話をかけることができなかったりしました。そんな時期からずっと契約していたドコモから、mineoに乗り換えることにしました。
現在の使用端末はiPhone 8です。色々とオプションがついているとは言え、端末代金を支払い終えた後でも7,000円近く毎月の支払いがあるのはやはり割高です。ocnモバイルoneは廉価で使いやすいサービスを提供していましたが、ドコモとの合併により新規申し込みはできない状態です。もろもろ検討のうえでmineoを乗り換え先に選びました。プランはAプランの5GBにして、仕事の関係上無制限のかけ放題を付けることにしました。
iPhone 8では動作速度の観点から限界に近いので、この機会に端末も新しくすることにしました。mineoではeSIMも選べますのでiPhone 15を注文しました。最近は端末の在庫があるようで、注文後数日で配達されました。
電話番号は変えたくなかったので、MNPを利用します。総務省からの指導の賜物でしょうか、現在は転出にかかる手数料はありません。ウェブ経由からでも転出手続きができるとのことでしたが、dアカウントが必要です。転出元に新たなアカウントを作る必要もないので、151に電話をかけました。少し待ちましたが無事オペレータにつながり、転出番号を得ることができました。
転出先のキャリアを聞かれましたが、技術上必要なのでしょうか。隠す必要もないので伝えましたが、当然ドコモ内では転出先のデータは集計していることでしょう。それにしても、オペレータには技術に明るくない人への優しさはないようです。専門用語を滔々と話してくれます。「知らないものは怖い」という誤解が社会に蔓延する現代日本では、少なくない方にとって彼らの言葉は恐怖を惹起すると思います。
気を取り直してmineoに申し込みます。まずは、eoIDを取得します。ここでドコモのキャリアメールを使わないように気をつけます。当然iCloudのアドレスを使います。本質的にはパソコン用のウェブメールですから、どんな端末からもアクセスできますよね。iモードの頃の閉鎖的なメールの時代がウソのようです。メールの「保護」ってありましたよね。ザ・ガラパゴス。
eoID取得時にMNPの転出番号が必要になります。登録が終わると、「【mineo】サービスへのお申し込みありがとうございます」という件名のメールが届きます。同メール内のリンクから申し込みの進捗状況を見ることができます。手続き完了までは数日かかるような記載がありますが、今回は午前中に申し込んだものが夕方(16時頃でした)には完了のメールが送られてきました。
物理的なSIMで申し込んだ場合は、その到着を待つ必要がありますが、eSIMの場合は、「【mineo】eSIMプロファイル設定のお願い」というメールの受信が次のステップに進むための目印になります。いざ、mineoのマイページにログインしますが、夜間はeSIMの設定はできないようです。

ということで昼間に、まずは回線切り替え(ドコモからmineoへのMNP)を行います。指示に従い進めると、「【mineo】携帯電話番号ポータビリティー(MNP)転入切替手続き受付のお知らせというメールが届きます。旧端末はすぐに圏外表示になり、iPhoneが自動的にモバイル通信のコンフィギュレーションを行おうとしますが当然失敗します。これに伴うアラートが出ますが意味がないので無視します。
30分程度で切り替えは完了しますが、完了に伴う通知は一切来ません。頃合いを見計らって新しいiPhoneでeSIMの設定をします。QRコードを読み込んでちょっとした設定をするくらいですから大した作業ではありませんが、APNの設定をしないとモバイル通信ができません。iOSの仕様でsafariからでないとプロファイルのインストールができません(セキュリティを理由にWebkit以外のレンダリングエンジンを許可していないのに、このような意味不明な締め出しをするのはアップルの昔から欠点ですね)。あとは通信ができるかを確認して移行は終了です。

全体の工程は非常に簡単ですが、ポイントポイントに落とし穴があり、知識がないと自分で検索をして問題を解決することが難しいと感じました。世代的に私はコンピュータ(スマートフォンもコンピュータです)を快適に使うには手間がかかることを理解していますので、日常的に最新の動向を技術的な点も含めて追いかけることにしていますが、iPhoneユーザーのほとんどはそうではないでしょう。どこかでだれかがケアをしているわけで、それを可視化したのがエンドユーザーのサポート施設としてのドコモショップなのでしょう。今回はそこに足を運ぶことなく目的を達しましたが、いずれは対面で人間のサポートを受けることは難しくなると予想します。


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