パラケルスス

なぜかわからないけど、僕はこの人の思想を信じていて、なにも書いてる事全体を信じているわけでも理解してるわけでもないが、僕が信奉してるのは二つ。一つは医学者としてまっとうな方向性で本を書いてる事。De vita longa(長寿の書)というものを書いてる。説明というのは総説的であるべきではあるんだけど、つまり、総論から各論に入るべきで、という思想が僕にはあって、礎(いしずえ)となる理念というかワードというかやはり長寿を目指すべきだと僕は思うんだよね。違うかもしれないけど。というのは先鋭的な発想に陥ってしまってから、戻るのが大変そうに思うからで、病気を治して患者を殺しては元も子もなく、患者を救うために病気を治すという方向性であるべきと僕は考えてて、それは現実世界においてどれだけ通用する考えかは僕はわからないが。もう一つはSola dosis facit venenum(すべては毒で、すべては投薬や加減の問題だ)という格言で、中庸を目指す良識人であるところが非常に好ましく、また、神秘主義であり、短命であり、本人の人生や語りは滅茶苦茶いい加減そうだけど、実際効くというところだが、これは当たり前にクリアできそうで全然できないが。本来なら、この語り口なら僕は三つ(長寿を目指す医者としての健全性、加減が毒になるかを決めるという格言、実用における優秀性)を評価すべきだが、最後は最新医療と比べて優れているか確信ないので、支持している態度は二つになる。バランス重視ってのは一番難しいが。無茶苦茶だけどな。バランス重視で生きて、現実は無視する。なかなかできるものでもないし、真似するものでもないが。

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