生活保護とかにたどり着くひとたち
いま、自分も含めてやけど
世の中的にも、給付金の話とかが話題になってて
1億総困窮…的なイメージをお持ちの方も一定数いらっしゃると思うので
サバイバーのパイセンたちに先人の知恵を共有するっていうのも
良いかもわかりません。
いわゆる、生活困窮者、て言われる人たちって
どういうルートで
そこに居るか
みたいな話をしてみたいと思います。
…
ほんと、十人十色で、そこに居るわけですけれども
さきに、とりあえず、ハッピーな話を思い出したので
そうします。
新しく、生活保護を申請されてきたAさん。
お年は60歳を超えて、いわゆる、高齢者ジャンルの男性。
記憶が曖昧だけれども、ホームレス生活ののち
ぼくの担当していた地域に、転居…入居してこられて、生活保護の担当をさせて頂くことになりました。
これは、ほんと、たくさんの人が、同じ「ような」ルートで来られる、ていうのはあるんだけれども
それは何かというと、肉体労働者で、日雇労働者で…仕事が無くなって、仕事があっても単価が下がってて、なんだかんだしてたら、行くところなくなって、身体を壊して、救急車に乗って、そののち、退院しても帰るところがないので、知らない土地で、ワンルームのアパートに入居する、みたいな。
Aさんも、たぶんにもれず、おおすじ、そんな感じやったと思うのです。
で、十人十色っていうのは
ここからのエピソードなんですけれど
そのとき、いつもどおり、戸籍を辿って、ご親族を探すわけです。
いわゆる、民法上の親族の「扶養義務」の可能性を探るために。
で、もちろん、本人の意思も、大事にされますので
本人への説明や意思の確認
どれくらいのレベルで「義務」なのか
結局のところ
「近い親族の住民票の所在地に、援助できないかどうかお手紙送るけど、向こうの意思もあるし、こっちの意思もあるし、居場所が知られたく無かったら言わないし、言われないし…」
とかなんとか、そういう感じ。
本人と話し合って、合意できるレベルで実行します。
中には
ニュースで煽られるような、事務的に進めてトラブルになったり、それが嫌で水際作戦になっとるやないか、と言われてもしょうがない、繊細さの欠ける担当者や、やりとりもあると思います。
ほんと、そういう当事者になったら
ひとりで悶々とせず、支援者団体の人と一緒に行ったりとか
担当じゃなくて
公聴広報の担当課なんかに行って、密室でのやりとりを、自治体全体の問題、みたいにすると、担当者との密室から出られたりすると思います。
いずれにしても
ドキドキすることやと思うので
せめて、なんだろ、第三者と一緒に行く…民生委員さんとかでもいいと思う…のが肝要かと思います。
こんなん言うとあれやけど
お近くの方で
タイミングが合えば
ついていくよ
あ、
脇道が長かったですけど
Aさんのことについて
そうこうしてたら
とある、県外の、県警本部からの問い合わせが入ります。
のちに、正式に、要請が来るんですけれども
簡単に言えば
捜索願が身内から出てた
ということなんですね。
で、それも、某国で行方不明になったのではないか
みたいなリストに載ってた人やったんですね
急に、外交問題の、トップランカーが目の前に現れました笑笑
本人自身は
不義理して田舎を出てきた
みたいな感じで
探してくれてるだなんて
全く思ってなかった様子。
いやー、最終的に
捜索してた家族と連絡取れて
向こうの家族さんは感激の再会な訳ですよ。
(再会したか、遠方の親族やったから、電話のやりとりやったか、もう、記憶が曖昧だけれども)
本人は、みた感じはぽけーっとされてましたけれど
昔から心配かけるような、人柄の良いAさんな感じなので、
そうそう…ひとに騙されそうな優しさの持ち主な感じでしたね。
あとは、今思えば、今で言う発達障害
(何でもかんでも一括りにすなよ笑笑)
ていう幼少期や少年期…青年期だったのかもしれません。
年をめされてから会うAさんは、ぼくからみたら、ふつうの年配のおじさんでしたから。
いずれにしても
なにか、社会との接点がとりづらかった人の1人やとは思います。
かくして、Aさんは、時代の波や、はたまた外交問題にまで、なんか、勝手に巻き込まれたような
なんだか、周りが、騒ぐだけ騒ぎましたね
みたいな印象もありましたけれど
なかなか、身内が、探してくれてる…ていうケースには会わないものですから
まだ、日本も捨てたもんやないな
みたいなことでした。
生活に困窮を迎える人って
単身の男性で、肉体労働してきた人…ぱっと接した感じではわからないけれど、人との接点を避けてきた人…人間関係で傷を負ってきた人
そういう人が多いように思ってました
なんちゃら障害って括ってしまうことも多分できるとは思いますけれど
時代の最先端でもある。
パイオニア
寵児
なんだろ、世界に迎合しないんだから
すげーと思う。
もちろん、寒さの中
とか
病気で
とか
早くに亡くなってしまう人もたくさんいるけれど
世の中のシステムに乗らずに
独自の生き方をチョイスした人たちだと思うと
胸が熱くなるし
マトリックスで言えば
赤いカプセルを飲んだ人たちだ。
(ん?そうじゃない人もいるか笑)
困窮し
サバイブしてきた人の中には
人の痛みがわかる人が大勢居た
もちろん、ひねくれてしまった人もたくさん見ることができるけれど
基本的には、純粋性と、優しさの持ち主が多かった
こちらとあちらがあるとするなら
あちらを救わなければならないのではなくて
こちらが救われるためにあちらが存在すると言える
あらま
なんか、説明が、中抜けだったかしら…
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