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RTA in Japan Winter 2021 参加レポート「R4 -RIDGE RACER TYPE 4- 走者」


はじめに

RTA in Japan Winter 2021 お疲れ様でした。今回R4 -RIDGE RACER TYPE 4-を走りましたケンねこです。初めてのRTA in Japan参加を走者目線で書いていきます。分かりにくい箇所もあるかと思いますがご了承下さい。何故このタイミング?なんでだろうね???(当時書こうと考えてなかった)

2021年5月〜7月 RTAを始める

RTA in Japan Winter 2021の話をするためにはRTAを始めた頃から説明する必要があります。
RTA in Japan 2020でF-ZERO GXの走りを見たのがきっかけでRTAを始めようと決意。実家からWiiUを持ってきたり、PCを購入したり、セーブデータ作りを進めて5月に「F-ZERO FOR GAMEBOY ADVANCE」のRTAを始めます。子供の頃借りて遊んだ時の記憶が青いマシン、SRCの記録動画で沢山ショートカットしてたのがカッコイイ!というのが理由です。何故難しいタイトルを選んだのか…

右も左も分からないまま、7月に応募した第20回RTABootcampにF-ZERO FOR GBAで参加しました。初イベント。
…初めてのイベントで上手くいくはずがなく、1爆発、凡ミスの嵐にタイマーミス、解説もぐちゃぐちゃ。
しかし、このイベントが今後に影響するとは思ってもいませんでした…

RTABootcampが終わってからR4に着手。調べていくと…

ネジコンが必要→購入
持っていたPS2の77000番が壊れる→90000番購入
HDMIコンバーター遅延ある!→RetroTINK 2X-Pro購入

…色々買いました。HDMI出力できないゲームは環境そろえる所から大変。
R4走り始めるまでにやったことは以下の通り。

グリップorドリフト→ドリフトの挙動が難しすぎてグリップに決定
ネジコンの角度設定→手の関係で135度
この状態で挙動に慣れるためにHelter SkelterをAMBITIOUSで5時間走り込み

次にGP練習。Out of BlueとHeavn and Hellで躓きつつも最高分岐で完走できるまでに5時間。初通しまで10時間でした。

2021年8月 「10週RTA祭り」

8/27~28でとよまなさんが開催した「10週RTA祭り」に参加しました。
この時はF-ZERO FOR GBAを詰めていたのですが、完走できる確証が無かったのと10時間近く走るのは…という所だったのですが「R4なら30分で確実に完走できる」のでR4を10週走りました。

8週目にPB。この時の記録をRTAinJapan 2021winterに提出しました。代わりにネジコンを6時間ねじった代償として2日間丸々筋肉痛…

後から知りましたが運動NGでした

この時の1週目に後にR4の解説を務める「墨酢さん」が配信に遊びに来ました。
「Naked Glowが超好きで~」
「いやWonder Hillの夕日で流れるのが~」
「コースとLucid Rhythmsがマッチしてて~」
と、これでもかとR4好きを語っていきました。この時点でR4の解説をお願いするなら墨酢さんと決めていました。いきなり好きを語れるって凄い。

2021年10月「Pixel Art Runners2」

10/10にシカダさん主催のPixel Art Runners 2にF-ZERO FOR GBAで参加しました。マラソンイベントはこれで2回目。参加のきっかけはシカダさんとTwitterでのやりとり。F-ZERO FOR GBAがPixelArtかどうか、手元カメラ導入もシカダさんとのやりとりで決めました。ひとまず応募したところ採用となりました。

この時点で不安要素が2つ。1つ目はちゃんと通せるか。とにかく死にやすいRTAなので一発勝負で通せるか…記録動画ですら落ちてます。
2つ目が解説。このゲームのRTAを理解している人が…

通せるかはとにかく練習を重ねて何とかなるレベルにまでなりました。…が解説が決まらず。困っていたところにF-ZERO GXを走っているZerokenさんが俺やるよと声をかけていただきました。2日前に。

2回目のRTAマラソンイベント、常に死を隣り合わせのRTA、RTAを始めるきっかけの走者さんが解説を務めるという状況はこれでもかと緊張しました。
結果として爆発0で完走。終盤緊張で心臓が張り裂けるんじゃないかと…


この時の心拍数163は今でも超えられないPBです

ともかく解説の重要性、そしてイベントでの成功体験がPAR2での大きな経験となりました。

2021年10月「レイドRTAマラソン」

10/30~31で開催された「レイドRTAマラソン」にF-ZERO FOR GBAで参加しました。今回は解説を自分でするというのを目的にしました。

PAR2で解説をお願いすることで走りに集中できるということが分かったので、いなかった場合1人でできるのか?結果としてとっ散らかって2爆発。自分らしいといえばという結果でした。

ここで解説をお願いして自分は実力を出し切るというスタイルが自分の中でできました。

2021年11月「Speedrun of Exercise」

11/28で開催された「Speedrun of Exerxise」にR4で参加しました。ここでR4の初陣です。初めてR4をイベントで走るのがRTAinJapanチャンネル貸出イベント。今までと視聴者数の規模が…

Speedrun of Exerxiseは運動するRTAを集めたイベント。ネジコンは当初運動に入るか微妙なラインだったそうで…(イベント後主催がネジコンを買ってネジコンは運動と聞きました)
イベント応募のきっかけは「走者が足りない!」というツイートでした。RTAイベントを盛り上げたいという思いで不完全なR4で応募しました。

PAR2の反省から墨酢さんに解説依頼。快く承諾していただきました。
走りの内容はイマイチでしたが無事にイベント終えることができました。解説心強い!

イベントが終わった後のレイド先でフォンシさんがPB更新して僕の記録を抜きました。この頃から始まってたんだな…

2021年12月「RTA in Japan Winter 2021」

SoEの前、当落発表で体が震えました。名前がある…しかもR4
SoEで解説することもあって墨酢さんにお願いしました。当落発表後30分後の出来事です。

・寄付額投票

Winter 2021から寄付額投票が始まるとのことでチーム選択を「RTS」or「DRT」のどちらかに決めていただきました。DRTはRTSと比べて50秒ほど遅いうえに難しいのでRTAで選ぶことはないですが…逆に50秒だけ遅いのならESTに収まるので選ばれても問題ないということです。問題はDRTで通せるかどうか。ボコボコぶつかってるようでは問題外です。では、DRTのどこが難しいかというと…

・遅い

前半はとにかく遅い。
どう頑張っても1位に追いつくのが最終ラップになる位遅い。更にルート分岐もあるので前半は重点的に練習しました。
後半はなんとRTSよりも最高速が高い!決勝ラウンドだけ見ればDRTが若干速いです。コントロールできればの話ですが…

・曲がらない
 
コーナーリングも癖がありハンドリングの応答性が悪い。RTSと比べてネジコンをねじってから若干のラグがあります。更に曲がらない。
遅い前半はともかく後半の速さとコーナーリングの悪さが相まってまともに走れません。

・敵が速い
 
ただでさえ遅くて曲がらないマシンに加えて敵が速い。とにかく速い。特に最終戦は異常な難易度でぶつけ方によっては1回ぶつかったらクリアできない難易度です。
COM車の周期も意地悪で速く走ろうとすると周期和悪くなるジレンマ。本番でもワザと遅く走る場面がいくつかありました。
(イベント通しの点で安定を取りました)

そんな最高難易度のDRTですが走る理由の1つにストーリーがあります。
DRTのストーリーはR4の中でも特に特徴的で是非見てもらいたいという共有認識がありました。
更にR4はチームによってBGMのセットリストが異なりDRTでは
・2戦目のWonder HillのBGMが「NAKED GLOW」
・7戦目のHeaven And HellのBGMが「Move Me」
となっています。これがカッコイイんだ…

・ステッカーエディットで苦労した話

R4には自分で絵を描いてマシンをドレスアップできるステッカーエディットモードがあります。墨酢さんから出走前に何か出せるといいですね~という話からRTAちゃんを描くことにしました。曲がとにかくいいのでRTAListenを描いてみることに…

ステッカーエディットですがキャンパスは64×64、パレットは15色、色の選択はRGB(32段階)と現代のお絵描きツールと比べると制約が多いです。特にパレットが少ない!ドット絵に変換するサイトでは最初20色以上あって相当悩みました。
解決策として肌色を少なくしたり背景と服の白を同じパレットにしてなんとか15色に収めました。

製作時間4時間34分のRTAListen

・本番1週間前のトラブル

本番まで1週間、いよいよというタイミングでトラブル発生。配信テストでワイプカメラのビットレートが異常に低い。40~60kbpsしか出ません。
スマートフォンの通信制限より遅い

手元のネジコンが紙芝居状態…自己解決できず運営に相談した所回線の相性とのこと。どうしたものか…半ば諦めていた時に「別回線はありますか?」と提案が。あります!!!モバイルWi-Fiが。(携帯のテザリング機能でもよかったかもしれない)
すぐに接続テストした結果10倍以上の通信速度(元が遅すぎる)、ただし1日辺りの通信量に制限があるので30分持つかどうかは本番まで分かりませんでした…
本番はノートPCにモバイルWi-Fiを接続して2PC2回線という構成になりました。(ゲーム画面とDiscordで1台、カメラで1台)
この時点でRiJ開幕2日前。ぎりぎりだった…

・本番直前

ワイプカメラのあれこれで練習できてない…がやりすぎると腕にダメージが…不安しかない状態で当日を迎えました。
直前で墨酢さんとリハーサルしましたが…あろうことか最終戦でぶつけてリトライ寸前の状態に。これはまずい…何か食べて糖分を取らなきゃ!とカップヌードルを作りましたが緊張で半分以上食べれず…(完走後食べました)

・本番

余りに緊張していたので本番はコメント欄を見えないようにしました
これが途中で心拍数が下がった理由です。
YOKOHAMAとドアタイマーで溢れたコメント欄はびっくりしました
最初ドット絵RTAちゃんを出しましたがこれはRTA in Japan 2020 F-ZERO GXのオマージュです。

RTAListenの反応がよかったようでコメント欄がRTAListenで埋まったのは嬉しかったです。(本番見えてないのが悔やまれますが見てたら更に緊張していたと思います)

寄付額投票の結果は1人を除いてDRT、1人も狙ってRTSなので事実上全員がDRTでした。みんなDRTが見たいんだな…!

走りの内容は…あっちこっちで接触しましたね。まだまだです。ただ解説が黙ってBGMを聞く間に接触しなかった点では大成功です。何よりノーリトライで終われてほっとしてます。大バカヤロー見せたいから…!

解説について

解説の内容は墨酢さんにお任せしていました。ここが難しいとかBGMを聞かせるのはすべて墨酢さんの提案です。
懸念点として解説が黙っている間にミスができない…そこはぶつけなければいいのでとにかく走りに集中しました。
走ってる最中は墨酢さんがコ・ドライバーのように感じられてとても安心して走れました。本当に心強かった…!

本番後

・作曲の大久保博さん、高橋コウタさんが見ていた

全く予想していませんでした。R4は曲が好きで始めたのでまさか作曲した方々に見ていただけるとは…ありがとうございます。

・サントラが各所で売り切れ、Amazonランキングに載る

本番後すぐ売り切れたらしいですね…みんなBGM聞いてね。

まとめ

ここまで時系列で書いたのはRTAイベントは1人ではなくみんなで走ってると伝えたかったからです。PAR2でZeroKenさんが解説に立候補してなかったら…墨酢さんがあの時R4を見に来てなかったら…おそらくRTAinJapanで走っていなかったと思います。
本番も解説の墨酢さん、音量調整したおさかなテレビジョンさん、運営や見ていた視聴者全員のおかげでR4を走り切ることができました。僕はただ走っただけです。1人では絶対にできません。

RTA in Japan運営、走者、解説、ボランティアスタッフ、視聴者、協賛企業様の皆様本当にありがとうございました!

追記

最終戦のリプレイで実況が優勝チームを称えるのですが、なんと墨酢さんが翻訳して準備していました!が、尺の関係でカットしました…
このままお蔵入りするのはもったいないので一度聞いてください!!!!!

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