BUF@KC振り返り

AFCのディビジョナルラウンド。簡単に言うとトーナメント制のプレーオフのベスト8で、あと2回勝てばスーパーボウルに辿り着くことができる。
カンザスシティ・チーフス(KC)が本拠地にバッファロー・ビルズ(BUF)を迎えて行われた一戦は、終盤で痺れる展開になった。
自分は訳あってチーフスを応援していたので、その目線で振り返ってみたい。

序~中盤はすっ飛ばして、いきなり残り2分。NFLでは「2ミニッツウォーニング」といって、時計を止めてCMが入る。この時点でスコアは26-21でKCがリードしていた。BUFは敵陣27yまで攻め込みながら4th&13。最低でも1stダウンを更新しないと終戦濃厚なところまで追い込んだ。
ところが、ここでQBアレンからデービスにタッチダウンパスを通され逆転を許し、2ptコンハージョンも決められてしまった。

KC26-29BUF

残り時間は1:54。確かに厳しい状況ではあるが、タイムアウトは3つ残ってる。我らがイケメンQBパトリック・マホームズ君の人知を超えた勝負強さがあれば、再逆転は十分に可能だろう。心の中ではどこか安心しながら観ていると、案の定と言ったところか。自陣36yからパスを通すと、キャッチしたタイリーク・ヒルが俊足を飛ばしてエンドゾーンまで駆け抜けてTDを決めた。

KC33-29BUF

鮮やかな逆転劇だったが、誤算だったのは鮮やか過ぎたこと。残り時間1:02でタイムアウト3回。BUFに再々逆転のチャンスを残してしまったのだ。それでも差は4点ある。フィールドゴール(3点)では足りないため、TDさえ取られなければ大丈夫。しかし敵QBアレンがビシビシとパスを通してきやがる。

エンドゾーンまで19yで残り13秒。祈るような表情でベンチから戦況を見つめるイケメンのマホームズ君とリビングで失禁寸前になっているオッサンの俺。願いもむなしくアレンから放たれたキレッキレのパスを、またもやエンドゾーンでデービスがキャッチしてしまった。

KC33-36BUF

土壇場での大逆転を決めて歓喜に沸くBUFベンチ。もうお祭り騒ぎだ。そりゃそうだろう。でも、俺は思った。

「喜び過ぎじゃねーの?」

負け惜しみでも何でもない。残り13秒で逆転TDまで望むのはさすがに厳しい。とはいえ点差は3点。先ほどのBUFと違ってFGで追いつけば、オーバータイム(延長戦)には持ち込める。何とか敵陣35y付近まで進めれば、FGの射程圏に入る。しかもタイムアウトは3回残ったまま。時計を止める術はある。恐らくチャンスは2プレーか。できる。我らがマホームズ君ならできる。だってお給料10年で540億円も貰ってるんだよ。540億って何だよ。ブタメン何個買えるんだよ。

自陣25yから運命のラストドライブ。

1プレー目。ヒルへのホットラインにパスを通して自陣44yへ。残り8秒。タイムアウトで時計を止める。やはりあとワンプレーか。1秒でも残せば最後にFGを蹴ることができる。それには最低でもあと20yは進めたい。やれんのか?やれるだろ!

2プレー目。スナップを受けたマホームズ君が後ろに2歩ステップを踏む。そして横浜ベイスターズの投手だった父譲りの強肩から鋭いパスが投げられた。ターゲットはトラビス・ケルシー。CoCo壱番屋、間違えた、ここ一番で最も頼れる相棒が敵陣31yで見事にキャッチ!そのまま6y進んだところで自らダウンした。残り3秒。見事である。
この日、2本のキックを外していたキッカーのバトカーにとっても、ケルシーがランアフターキャッチで時間ギリギリまで進めてくれた6yはデカかった。チビりそうな表情で右足から放たれたキックは危なっかしい放物線を描き、ゴールポストの間に吸い込まれていった。

KC36-36BUF

ここまでくれば、あとは結果だけ書けば十分だろう。なぜなら、職業柄、スマホで長文を書けるという特技を持つ俺をもってしても、そろそろ疲れてきたからだ。
追いついた方に勢いがあるのは世の常。コイントスで圧倒的に有利な先攻をゲットしたチーフス。最後も我らがマホームズ様がケルシーにTDパスを通して、実に4年連続となるAFCチャンピオンシップ進出を決めた。

KC42-36BUF

まあ、長々と書いたが、要約すると

マホームズ様かっこいい


ってことですw

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?