見出し画像

知って欲しい、消火器の使用期限のはなし

「消火器」って、何か?は、誰もが知ってる。

火を消す道具。

だけど、消火器について詳しく話を聞く機会なんて、大げさに言えば、ほとんどの人が死ぬまで無いのが現状だと思う。

今後、『※防災ライフスタイリスト(見習い)』として、消火器のことについても話す機会を作っていきたいと思っているのですが、知って欲しいことが一つあるので、今日はそれについて話たいと思ってます。
(※2020年より勝手に名乗ることにしました。)

それは、「消火器の使用期限」に伴う、在庫の廃棄の問題について。

消火器にそれぞれ使用期限というものが設定されていて、業務用消火器の場合は「10年」。僕ら+maffsが展開している「+ 住宅用消火器」は※約5年となっています。
(※約というのは、住宅用消火器の場合、数カ月の流通期間が設定されていて、メーカーは5年以上は使用できることを担保するように消火器を出荷しているので、中には5年と数カ月使用できる住宅用消火器が流通しています。)

そもそもそれすら知らない場合がほとんどだと思います。
消火器は買えば一生使える。と思われていることはしばしば。

消火器は「いざという時」にきちんと使用できることが絶対条件。
だから、「業務用」の消火器は半年に一度の※点検が義務付けられています。(※点検は、消防設備士という国家資格を持ったひとが行います。)

「住宅用」の場合は、ご家庭で外観点検(圧力の低下や、外傷がないか。)を半年に一度くらいはしてくださいね。ということが取扱い説明書などに記載されていて、現在流通している住宅用消火器は業務用のような点検義務がない代わりに、使用期限は5年に設定されています。

消火器の使用期限は、「製造年から○年」として設定されていますので、
ちょうど今の様な「年」が変わる瞬間に製造年が更新され、それに伴い、使用期限も更新されることになります。

例えば、業務用消火器の場合

2019年製造の消火器というのは、2029年まで使用できますよ。

となり、

2020年製造の消火器というのは、2030年まで使用できますよ。

ということになります。

だから、

「2019年に作られた消火器というのは、12月までに販売しないと、使用期限として設定されている10年が担保出来ない」=「販売する当社のパートナーさんからお客様に販売するときも同様のことが起きる」=「1月以降に在庫が残ると前年に製造された消火器は原則売り物にならない。」

ということになるのです。

メーカーとしても需給予測等しながら、極力余ったりしないように生産調整をするものですが、欠品させることもできず、毎年一定数量の消火器はデッドストックとなり、廃棄されることがあります。

誰が悪いとかいうことを話したいわけではなく、これが今の業界慣習の現状でして、ただ、SDGsのように全方位でサスティナブルなビジネス構造が求められる昨今においては、大きな課題であり、これは様々な方法でメーカーとして改善していかなくてはならないと切に思っています。

更に、私たちのブランド+maffsの「+住宅用消火器」についても同様の状況が発生してしまいました。ブランド立上げの初年度としての需給予測を間違えたことにより、約450本の「+ 住宅用消火器」の黒色が使用期限として設定している「5年」を割り込んでしまいました。今月時点で言うと、「残りの使用期限が、4年と11か月」となってしまっている状況です。

先日黒色は「WIRED」さんでも特集してもらいました。
「防災がライフスタイルの一部になる? 暮らしに溶け込む住宅用消火器」
↓↓
https://wired.jp/2020/01/05/wired-vol35-fetish-16/

こうなると、業界慣習上では店頭やECなどのユーザー販売ができません。
その為、このままデッドストックとなると、「+ 住宅用消火器の」黒色は廃棄されることになるのです。

それだけは何としても避けたいのです。

ここだけ見ると、同情商法とか思われそうですが、「4年11か月」はご家庭の火災を守れる大切な息子たちの様な商品を廃棄するのはどうしても嫌なのです。。

そこで、対面での手売りしたいと思います!

今後様々な場所に、私が出没情報をご連絡しますので、お会い頂きご購入お約束いただいた方には、ECでの購入ディスカウントのクーポンコード差し上げます!
ご要望いただく方々には、+maffsのこれからや、ここまでの裏話も満載でお話もさせていただきます!

取り急ぎ、ここまでお読みいただきありがとうございます!

何卒、よろしくお願いいたします。

+maffs 
Bosai Lifestylist
北里 憲



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?