「流れに従って生きる」ーN建設編ーACT15:E工事長の返事


建築業界の専門雑誌(全国版)に、社会人1年目のペーペーがマンガを掲載できる・・

こんなチャンスは数万人に1人・・いや・・数十万人に1人・・という確率だと思います。
 これは、なにか「ヤレヤレ」という神様のお告げだろうか・・と思い、勇気を出して、現場のE工事長に相談してみました。



私:「専務から、1か月に1回、専務が連載しているページの一角を使って、1ページ漫画を連載してみないか・・と提案が有ったのですが、今後の現場の忙しさがどれ程のものか経験したことないのでご相談でした。」




 
 
 

ここで、E工事長から驚きの答えが返ってきました・・。







E工事長:「白鳥君・・マンガを現場で描いていい。



 



そのかわり、出来上がったら一番最初に俺に見せろ。


 





面白くなかったら、描き直させるから」。







私:「え・・!いいんですか!?・・(@@;)」





予想外の返事に、正直、驚きました・・。




こんなことをすぐに快諾してくれる上司って、ちょくちょく居るのだろうか・・





それとも、かなり稀なことなのだろうか・・









その後わかったのですが、E工事長は、若いころ映画監督に本気でなりたかったらしく、こういう創作活動には理解力があったのです。




これもあとでわかったことなのですが、E工事長以外の上司の方であれば、規律正しい性格上・・誰一人OKを出さなかっただろう・・ということは明らかでした。



そのほうが普通なのですが・・。当たり前です・・(^^;)



現場の職人さんが言っていた「E工事長の下についてよかったな」・・が、ますます身に染みて理解できてきました。





 こんなラッキーな偶然も重なり、すっかりあきらめていた漫画のペンを2年ぶりに握ることになりました。これも、「流れ」なのだろうか・・。偶然の重なりとはすごいものです。まさか、それから20年たった今でも描き続けることになり、間接的にも仕事になるとは、その時はもちろん思いませんでした。







事実は小説よりも奇なり。


神様は見ています。

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