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令和元年事例1(設問分析編)

私は令和元年度に中小企業診断士試験に合格しました。そして令和2年5月に中小企業診断士として経済産業大臣に登録されました。

中小企業診断士試験の合格までに9年かかっており、完全な多年度受験生でした。

合格までには時間を要しましたが、中小企業診断士試験、特に2次試験のノウハウは他の合格者よりは多いかもしれません。

個人ブログである「中小企業診断士けんけんの部屋」は個人ブログとしては皆様に支持をいただき、にほんブログ村中小企業診断士試験のカテゴリーの中でも上位にランクさせていただいております。

ブログを読んでいただいている皆様には感謝申し上げます。

ブログも毎日更新しておりますが、字数の関係もあり、実際の2次試験問題を全て解説する事は難しい面があります。また私個人の解答を公表すると誹謗中傷されるリスクもあります。

そこで、ブログでは書けない論点も含めて有料ではありますが、実際に私が書いた解答や解答プロセスを公開しようと思います。

2次試験は正解が公表されない試験ですので、私が書いた解答が完全正解ではありませんが、参考にしていただければ幸いです。

令和元年事例1を実際に解答したプロセスに沿って解説していこうと思います。

①解答用紙に受験番号を記入

これは全ての事例に共通のプロセスです。実際の本試験で受験番号を書き忘れた受験生の方も見かけたことがあります。書き忘れたら後の祭り状態です。国家試験なので試験官にちょっと待って!!は通用しませんので、必ず手順に組み込んで下さいね。

②配点、字数チェック

配点、字数は解答用紙を見た際にチェックします。解答用紙を見た時にマス目が多ければ、解答を書く時間を増やさなければなりません。タイムマネジメントにも影響します。

配点については、配点が高い問題を優先すべきです。字数が少ない割に配点が高い問題はコスパが良い事は言うまでもありません。配点が少ない×難易度が高い問題は得点見込みが少ない事を意味します。中小企業診断士試験は80分しかありません。80分の時間の中で得点獲得の見込みが少ない問題に時間を費やす事は非常にもったいないです。

80分を有効活用する為にも配点、字数をチェックする事は重要です。

ここで整理しますね。

配点→配点が高い問題を優先するため。
字数→80分のタイムマネジメントを見極めるため。
令和元年事例1は第1問から第5問まで配点20点、字数は100字です。

事例1ではこのパターンが多いです。
この配点、字数ですので、令和元年事例1はごく標準的な出題であると想定できます。

③第1問から設問分析開始

人によっては第1段落のA社の業種などをチェックする方もいるでしょうね。そこは個人のやり易い方法で大丈夫です。私はいきなり設問から分析していきます。

では第1問です。設問文はこちらです。

A社長がトップに就任する以前のA社は、苦境を打破するために、自社製品のメンテナンスの事業化に取り組んできた。それが結果的にビジネスとして成功しなかった最大の理由は何か。100字以内で答えよ。

設問分析の際に何をすべきか?

①聞かれている事を把握する(題意の把握)
②制約条件のチェック
③解答フレームの確認
④診断士としてのセオリーを確認

私の場合はこの4つを意識していました。

診断士2次試験、特に事例1で最も難しい事は題意を把握する事です。

事例1は「設問文で何が聞かれているか」把握する事が難しいです。
要はクセが強いのである。事例1の「あるある」なのです。
しかし国家試験なので問題にケチは付けられません。設問が分かりにくいのは受験生の共通事項です。それならばこれを対策した受験生が優位に立つことは目に見えています。

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