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卒業

今回の部員日記は経済学部4年の武藤健が担当させていただきます。

引退してからあっという間に時が過ぎ、もうあと2ヶ月で卒業です。4年のみんながこれまでのテニスの話をしていたので、自分も7年間やったテニスの話をしようと思います。

自分がソフトテニスを始めたのは高校生になってからです。小学2年生から野球をはじめたのですが、中学1年生の時にやる気が薄れてやめてしまい、中学生活は友達とゲームしたりサッカーしたりといった感じでした。慶應にとても行きたくて勉強はそれなりにやって塾高に入学したわけですが、入ることが目的で、入ってからのことは何も考えておらず、どの部活に入るかとても迷いました。

そもそもそんなにスポーツをこれ以上本気でやることもないだろうと考えていた自分は、強豪である塾高の野球部に入るのはもちろんありえないしと、一番最初に見に行った部活はマジック部?みたいなところでした。

最悪マジック部でもいいかなと思っていたのですが、中学の時の同じ塾の友達がソフトテニス経験者で、体験に行こうと思っているというので付いていったら、ちょっと面白いなと思い、友達もいるしマジック部よりはいいかなと入部を決めたのが塾高ソフトテニス部でした。

野球の経験もあり、そこそこスポーツができた自分は初心者の割には初めの頃からボールが打てたので、少しだけチヤホヤされていい気になり、楽しくそれなりにフリー練もやって自分なりに頑張っていましたが、結果が出ませんでした。

2年生に上がって夏になり、考えることが得意だったこともあり、最もテニスが強い村野と真面目に愚直にテニスと向き合っていた新田と3人で部活の幹部となり、責任感も出てきてチームのことを考えるようになりました。それまでの自分は自分さえ良ければいいという考えで組織のことを優先的に考えて動くことをしたことがなかったので、真面目で組織思いな新田とよく衝突して、間に挟まれた村野には大きな負担をかけました。

結果としては、後輩がタメ口しか使えなくて偉そうという理由で同期が怒って試合の応援をボイコットするといったことがあるなど散々なもので、自分は組織をまとめることができず、個人としても初心者の割にはそこそこの結果が出たものの、突出した結果を出すことができませんでした。

なんとなくやりきれない思いがあり、大学でもテニスを続けようと考え体育会ソフトテニス部に入りました。それからのことはみなさんご存知かと思いますが、一時期練習に熱心に取り組む時期もあり、納会で努力賞をもらうなどありましたが、それを継続することはなく、最終的としては結果も残すことができず、やる気のない先輩として引退して行ったと思われたと思います。

今思うと心の中では高い目標を掲げているにもかかわらず、楽しかったり評価されたり結果が出始めると頑張る一方、うまくいかなければ環境や人のせいにして言い訳をすることが多く、幼稚な意思決定しかしていなかったなと思います。

中途半端な努力によって、中途半端な結果しか出せなかったテニス人生でした。そんな人では終わりたくないと思い、ネットで調べればブラックな噂しか出ないような、かなり激しめのベンチャー企業へいくことを決めて、甘い自分から逃げずに向き合い続けることを決めて去年の3月から仕事をしているわけですが、テニスも仕事に逃げずに言い訳しないでもっと最後まで頑張ってもよかったなという思いも残っています。

結果が出ていない先輩からのこういった言葉ほど説得力がなくカッコ悪いものはないですが、言い訳をせず、逃げずに取り組むと、きっと叶えたい目標に手は届きますし多くの達成感を得られると思います。

うちの部活には、高い目標を掲げている部員も多いと思います。変なプライドを捨てて、つまらな言い訳をせずに努力し達成して欲しいなと思います。

自分は折角たまたま始めた競技で、自分よりもレベルが高い人しかいないという恵まれた環境である大学のソフトテニス部に入れたのに、それなりのことしかできなかったなと、素直に後悔しています。やるなら最後までやるべきだったと思います。

後輩みんなの活躍を祈っています。来年は大会があるといいですね。

僕はテニスで結果が出せなくて悔しいので、これからは仕事に本気で向き合います。


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