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ギタリスト向けコンプレッサーのつまみと音の変化〜使い所を解説

2021/6/16にYouTubeに公開した動画の解説と補足になります。


先日アマゾンのおすすめに出てきたギター向けコンプレッサーに興味があり購入したところ、なかなか良い感じだったのでYouTubeで紹介しました。

MXR のM76 スタジオコンプ Studio Compressor

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MXRのサイトではギター向けとされていますが、いじれるパラメータはレコーディングスタジオやDAW用プラグインでも定番なUniversal Audio 1176を意識していると思われます。

スクリーンショット 2021-06-20 15.18.32

waves のCLA-76や

スクリーンショット 2021-06-20 15.20.53

IK MultimediaのBLACK76は僕も作曲や編曲時によく使います。

INPUT,OUTPUT,ATACK,RETIO,RELEASEとパラメータもほぼ同じ。

これらスタジオ機材をギター用ストンプペダル向けにしたものとも言えると思います。

ざっくりとコンプとは?

大きな音を圧縮して抑えることで、小さな音との差を縮める効果がありまして、結果的にギターで強く出かちなアタック音を抑え、弱い部分を聞こえやすくしたり出来ます。使い方によってはアタックを強調したりサスティンを伸ばしたり、音圧をあげて音を強くしたりと、主に音量と音圧をコントロールするためのデバイスと言えます。
動画で確認。 01:47 コンプの基本解説

各つまみについて

INPUT コンプのかかりの深さ
OUTPUT 全体の音量
RATIO レシオ 圧縮する比率
ATTACK レシオで指定した比率まで圧縮する時間
RELEASE  圧縮してから戻るまでのスピード

実際の効果は文章だとわかりにくいので動画で確認してくださいね。
動画で確認。 4:17 各つまみ解説


リリースが自然で良い

圧縮してから戻るまでの音の変化が自然で良いなと思いました。ここが不自然なコンプだと音を伸ばしてる時に意図しない音量の変化が起きたりします。又、一般的に圧縮から戻るときにノイズが目立ちがちなのですが、このコンプのノイズはかなり少ない部類に入ると思います。
動画で確認。8:35 リリースタイムがナチュラルで良い


リミッター的な設定

過大な入力を瞬間的に抑えて歪まないようにしたり、スピーカーが飛ばないための保護としても使われる「リミッター」ですが、M76でもリミッター的な使い方は可能です。アタックをかなり短く、リリースも短め、レシオは高め、インプットは強く弾いたときにGAIN REDUCTIONが適度に光るくらいが良いです。

動画で確認。 9:52 リミッター的な設定


 カッティングには合うよね

ギターのクリーン系リズムカッティングとコンプの相性はとても良いです。アタックを強調したり、音圧をあげて音を強くしたり、空ピッキングが強調出来たり。アンプのセッティングや狙うサウンドにもよりますが、一般的にはカッティングにコンプをかけることは多いですね。
動画で確認。10:59 カッティングには合うよね

 歪みペダルとの合わせ技

ここではidea sound productのIDEA-RTX Ver.1というディストーションペダルと組み合わせてみました。
IDEA-RTX Ver.1の動画

「歪み感は変えずに、あと少しサスティンを加えたい」なんて時にコンプはなかなか良い働きをしてくれます。少しライトめな歪みをプッシュするようなイメージで合わせるのが良いかと思います。

動画で確認。11:55 歪みペダルIDEA-RTX ver.1との合わせ技


今回はMXR M76スタジオコンプレッサーを使い、コンプの基本的なことを簡単に解説してみました。

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