Zoomで個人がオンライン・ボーカルトレーニングを快適に受けるための設備・設定

 某大手音楽教室でボーカルトレーニングを受け始めて数ヶ月。コロナ爆発もあり、Zoomによるオンラインレッスンへの移行を選択し、月2回程度のレッスン受講を継続しています。少しずつ自分の上達を実感できるのは嬉しいものです。
 さて、誰の役に立つか分かりませんが、オンラインでボーカルトレーニングを受けるときの、私の設備や設定をメモ代わりに紹介しておこうと思います。
 前提として、「カラオケ音源を自分で流しながら、それに合わせて歌って聞いてもらう」ことをできるだけ快適に実現するための設備として検討しました。
※筆者は機材に詳しくないので、初心者の覚書として御覧ください。

必要と思われるものと現在使っているモノ

  • Zoom接続デバイス:私が使っているのはMacBookProです。これを有線の光ファイバー回線に接続して速度を確保しています。インターネット接続速度および外付けデバイスの操作性の問題から、有線でブロードバンド接続できたほうがよいと個人的には考えており、従ってタブレット端末はオススメしません。

  • カメラ:私の場合はPCに内蔵されているものを使用しています。

  • 音声入力デバイス(マイク):後述する理由で、「有線でUSBマイクではないもの」(「フォーンプラグ」や「XLR」というもの)。オーディオインターフェースに接続するためのケーブルも必要です。
    ※オススメ機材は私には分かりませんので詳しい人に聞いて下さい。

  • オーディオインターフェースとミキサー:前者は「PCに音声を入力する装置」、後者は「複数の音声をミックスする装置」です。「マイク」の音声をPCに入力するために前者が必要です(USB接続なら必要ないのですが、これについは後述します)。「マイク音声」と「カラオケ音源」を同時にZoomに入力するために後者が必要です。私は、オーディオインターフェース内蔵ミキサーである「Soundcraft Notepad-8FX」を使っています(多少オーバースペックであろうと思います)。
    オンラインで楽器のレッスンを受けたい場合、デジタルで出力できる楽器(エレキギターとかキーボードとか?)をマイクの代わりに接続すれば同じことができるはずです。

  • カラオケ音源:大きく分けると「カラオケサービス使う」方法と、「音源を手元に準備する」方法があると思います。
    前者は、スマホ・タブレットのアプリを使ってその場で再生することです。私はスマホアプリの「Pokekara」を使っています。
    後者は、Youtubeなどで個人でカラオケ音源を作成して公開してくださる方がいるので、その音源をダウンロードして端末に入れておく方法です。

  • カラオケ音源再生装置:PCと別に用意する必要があります。私はiPad miniを使っています。アプリを使う場合でも、ダウンロードしておいた音源を再生する場合でも同様です。

  • ヘッドフォン:ミキサーの出力端子に接続できるものが必要です。必然的に有線かつUSBでないもの(ミニプラグかフォーンプラグ)になります。
    ※オススメ機材は私には分かりませんので詳しい人に聞いて下さい。

  • マイクスタンド:必要に応じて。手ぶらで歌えたほうが集中できるので個人的には必須。

  • ポップガード:必要に応じて。

  • 譜面台:必要に応じて。手ぶらで歌えたほうが集中できるので個人的には必須。

  • 歌詞カード:できれば準備(注意点など書き込むため)

接続方法

上記を、このように接続しています。

そして、Zoomのオーディオ設定で、入力・出力ともに「Notepad-8FX」を指定すれば準備OKです。これで、「マイクに入力した自分の声」「iPad miniで流す音声」「Zoomから出てくる相手の声」のすべてがヘッドフォンから聞こえてくるようになります。

ポイントと思われること

  • カンタンにやるなら、「手元でカラオケ音源を流して、自分の音声と一緒にマイクで拾ってもらう」というのもできるかもしれませんが、それだと「Zoomのノイズ処理」のために、相手には快適に聞こえない可能性が高いと思います。そのために、「マイク音声も音源からの音声も合わせて一つの音声にしてZoomに入力する」ことが重要だと考えます。
    ※トレーナー側も、「音源」部分を「ギター」や「キーボード」に置き換えて準備すればこの設定で行けるのだと思います(未検証)

  • マイクは単一指向性のものがいいと思います。できるだけノイズを減らしたいです。

  • USBマイクはオーディオインターフェースを使わなくてもPCに音声を入力できますが、デジタル処理をする関係か遅延が発生するようです。PCのマイク入力端子を使う方法もありますが、いずれにしろ音源とミックスすることはできません。

  • カラオケ音源については、アプリは事前に起動して再生しておくようにしています。ダウンロードした音源の場合は、「Aメロ」「Bメロ」「サビ」などの頭出しができるよう、事前にそれぞれの時間(Bメロは0:56〜から、etc…)をメモしています。

もしかして誰かの役に立てたなら、幸いです。
(2022年5月19日記載)

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