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【読書ノート】オレたちバブル入行組

タイトル:オレたちバブル入行組
作者名:池井戸潤
出版社:文春文庫
発行年:2007年12月10日

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本の要点

有名なドラマ『半沢直樹』の原作。融資課長の半沢が支店長命令で無理に融資承認と取り付けた会社が倒産し、その全ての責任を押し付けようとする支店長。
支店長の巧妙な根回しで分が悪くなる半沢だが、小さな糸口から倒産させた社長・支店長たちを追い詰めていく。

重要だと思った箇所・意見・感想

2022年3月18日、無事に2冊目を読み切ることができた。
前回は『探偵ガリレオ』を読んだが、1章でストーリーが完結したので読みやすかったのに対し、本書は1冊で完結するストーリー。序盤は前回同様に難所になった。
しかし、ドラマを見ており次の話が気になったのでスムーズに読むことができた。
今回は意外な発見があった。最後の新野剛志さんの『解説』だ。著者の池井戸さんがどういう人なのか、なぜ人が面白いと思えるのかの仕組みの解説が書かれていた。これを読むと、「どのようにこの本が生まれたのか?」ということに思いを馳せることができた。

調べたこと

・門外漢・・・その事について専門でない人。転じて、直接それに携わっていない人。
・鼻梁(びりよう)・・・はなすじ。はなばしら。
・機微・・・容易には察せられない微妙な事情。
・専制君主・・・国家のすべての権力を一手に掌握し、国家機関を自己の意思の執行機関としている君主。 ローマ帝政末期の君主、一七~一八世紀のヨーロッパにみられる絶対君主、長く東洋諸国に存在した皇帝など。 タイラント。
・瓦解(がかい)する・・・屋根の瓦(かわら)の一部が落ちればその余勢で残りも崩れ落ちるように、物事の一部の崩れから全体の組織がこわれてしまうこと。
・荒涼とした大地・・・養分や水分の欠乏した土地のこと
・轍(わだち)・・・通った車が道に残した車輪の跡。
・コークス・・・コークス(骸炭、独: Koks、英: coke)とは、石炭を乾留(蒸し焼き)して炭素部分だけを残した燃料のことである。漢字表記は、別名の骸炭(がいたん)から。
・眉間(びかん)
・縦皺 (たてじわ)
・逡巡(しゅんじゅん)・・・決心がつかず、ためらうこと。しりごみすること。
・カタルシス・・・カタルシスとは心理学における、浄化および、排他のこと。 また、無意識的なものを意識化する方法のこと。 無意識の内に抑圧されている、過去の苦痛や恐怖、罪悪感をともなう体験や、そのときの感情などを言葉で外にだすことによって、「たまっていたものを排出し」、心の緊張がほぐれるようになる。
矜持・・・自分の能力を信じていだく誇り。プライド。


次に読みたい本

菅広文『京大芸人』


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