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この時期に治しましょう-8月の魚病対策-

8月に入り、月1度のマゾテン定期投与を終えたことと思います。まだ行っていない方は投与する日を決めておいて規則正しく、事を誤らないように行ってください。

マゾテン投与によって、イカリ虫やチョウの他に、ダクチロギルス、そして、つりがね虫にも効果があることは以前にも述べております。投与量については三月号をお読みください。

イカリ虫の成虫が魚体に刺入しているのを発見しましたらできるだけ早く除去し、メチレンブルーあるいはマーキュロ等を塗布しておきましょう。成虫が刺入している間はなかなか発赤あるいは立鱗状態は治りにくく、除去することによっては2〜3日で速やかに傷口は治ってしまいます。 

この時期に治しましょう

8月は一年中で最も水温が高くなる時期で、ちょっとした皮膚病や穴あきなどは自然治癒してしまうことが少なくありません。したがって、この時期は余り神経質にならずに症状の経過をじっくり観察して待ってみることも大切です。二週間ぐらいで治癒傾向を示すことが多く、この場合は放置しても治ります。ただし、イカリ虫の成虫だけは全述したように除去してください。

逆に言うならば、この治しやすい時期に病気を治しておかねばならないということですので、水温が下がり始める9月、10月へ持ち越しますと、やっかいなことになる恐れがあります。水温調節のできる水槽が必要になってきたりなど、その労力は大変です。

私達愛好家としましては、食い込みも時期である5月、6月はもちろん、7月、8月も余り鯉に手を触れたくないものです。したがって、どうしても治りにくいものや、処置しておかねばならない場合は、8月下旬〜9月上旬の水温がまだ20℃を切らない時期に治しておきたいものです。この頃には鯉もかなり体力がついてきており、軽い処置程度では余り影響は及ぼしません。

このように、水温の効果をよく考え、愛鯉にできるだけ負担をかけないように、夏場の有利性を利用しながら魚病対策を行っていただきたいと思います。

※画像はイメージです。

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