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ガラス張りの温室-6月の魚病対策-

ガラス張りの温室

長所は
①雨水、雪、風による粉塵、落葉等を完全に遮断し、池水の汚染を防止できた。
②外気温の影響を直接受けないため、急激な水温の変化を防止できた。(図1)
③天気、機構、季節に左右されず、こまめに池の管理ができるようになった。
四季を通じて最低水温の上昇がみられ、また、一日の水温の最高と最低の差が減少した。(図1)
⑤越冬対策が容易となった。
⑥水面が落ち着いて、鑑賞がいつでもできるようになった。
⑦外部からの騒音などの刺激が少なく、鯉の落ち着きがでてきた。
⑧防犯にも役立っている
⑨疾病の羅患が著名に減少した。
⑩全体として管理労力が少なくて済むようになり、水質の安定した良い水作りが可能となり、鯉の飼育の楽しみが倍増した。

短所は
①  美観の問題。つまり、美しい日本庭園などを有して場合は、これを損ねてしまう心配がある。
②  太陽光線の入射が、ガラスのために幾分阻止されてしまう。
③  工事費がかかる。

しかし、
①の美観の問題については鯉の飼育と割り切って考えれば、多くの愛好家の場合は打開策も生まれて来ようというものでしょうし、筆者の池のように、周りの美観を考える必要がない場合は問題になりません。
②太陽の光線はできるだけ多く吸収したいので、特殊ガラスやぶ厚いガラスを使わなければ、かなりの太陽光線の恩恵を受けることが可能です。
③の工事費は、やり方次第で安価にもなりますが、長い将来の年月に換算すれば大変安いものと思えます。

結局、筆者が得た結論は、日光を遮ることなく、何らかの形で池を風雨や雪、粉塵その他から守ってやる必要があるということです。それが水質を守り、愛鯉守ることにつながります。

もちろん、覆いをするだけですべてが良くなるわけではありません。日常のこまめな管理があって初めてこうした工夫が生きてくるのです。疾病の羅患率が著名に減少した事実も、こうした良循環があれば当然の結果と言えるのです。

※画像はイメージです。

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