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薬剤の定期投与について②-3月の魚病対策-

これまでの文献では、2〜3週の間隔で3〜4回と書いてあるものが多いようですが、3週では少し間があきすぎます。また、その投与量ですが、200万分の1から500万分の1の濃度でと書いてあるのがやはり多くみられますが、500万分の1では少し効果が薄いようです。

わりあいと多く鯉友から「マゾテンが効かない。イカリ虫が強くなった」というような言葉を聞きますが、ここで注意しておかねばならないことがあります。それは、古い薬品を使用していることです。「いや、これは買ったばかりのマゾテンを投入したのだ」と返ってくるかもしれません。

しかし、買ったのは最近でも、その薬品が製造されたのが古くては何にもなりません。しかもマゾテンには素人でもわかるように製造年月日や有効期限などは記載されておりません。これで大失敗した鯉友を多く知っております。人に使う薬品は必ず有効期限が明示されています。錦鯉の薬にも、製造年月日もしくは有効期限を入れるように愛鯉会が率先して呼びかけるようにしていただければと思います。

さて、このようにして春先のイカリ虫対策が完了しましたら、あとは一ヶ月に一度の定期投与でよろしいかと思いますが、何らかの原因でその間に急に発生する場合があります。特に新しい鯉を入れた後にみられますが、このときはやはり、10日〜14日間隔の3〜4回投与を行わなければなりません。従って、鯉の出し入れはむやみやたらと無計画に行うことはよくありません。できるだけ薬は使わなくて済むようにしていくものですので…。

※画像はイメージです。

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