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はじめに-錦鯉の成長①-
従来、錦鯉の年齢は木の年輪と同じように、その鱗の同心円状の縞模様を数えることによって知ることができると言われていたが、実際には稚魚においてもすでに数十本の縞模様がみられることから、この考え方は否定されているのが現状である。
鯉の鱗は真皮がキチン化して生じるといわれ、鱗の成長は、その中心にある中心核から外方へ伸びるという。この中心核は終生変化せず、脱鱗した場合でも再びここから発生するとされる。
私は錦鯉の鱗を各種顕微鏡にて観察、実験することにより、鱗の成長形態の一つととらえることができたので報告する。
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