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過マンガン酸カリとエルバージュを-2月の魚病対策-
図1を見てわかりますように、過マンガン酸カリとエルバージュをうまく使いこなすことによって低水温期の対部分の皮膚疾患を予防あるいは治療することができます。局所的にはピオクタニンブルー(0.5〜2%溶液)、やメチレンブルーを塗布することでよいと思います。
イソジンやマーキュロはすぐ水で洗い流されてしまいますので、回復に時間のかかる低水温期には余り向きません。
図1の冬期にみられる寄生虫による疾病-キロドネラ、イクチオフチリウス、コスティア等は皮膚病変としてみられる白濁症状-いわゆる白雲症状を呈します。従って体表が白い膜を被ったようになったらまず過マンガン酸カリを投与します(表1)。
![](https://assets.st-note.com/img/1676601428004-6mMXn373cg.jpg?width=800)
局所治療はピクオタミンブルー(0.5〜2%溶液)の塗布
症状の軽い場合は1回出直ります。症状の強いものは1〜2日の間隔を置いて2〜3回投与を繰り返します。その後は必ず1週間は様子を見てください。大部分のものはこれで治っていきます。1週間様子をみても全く効果がみられない場合はエルバージュの薬浴を行うと急速に治っていくことが少なくありません。
エルバージュは大きめのタライの中でエアレーションをしながら施行します(図2)。
![薬浴方法](https://assets.st-note.com/img/1676601443138-ArQgyqSsa9.jpg?width=800)
過マンガン酸カリにしろ、エルバージュにせよ、治療してあまりよくならないからといって慌ててはいけません。少しでも回復の徴候がみえたなら、あとはゆっくり自然に回復するのを待つぐらいの余裕を持ってほしいものです。
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