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ルーフテントのかいたい。思い出ごろごろ(中)

kenjiiです。
車中泊やキャンプのことを中心に、アウトドアライフについて書いています。

昨年ついに、65歳の高齢者になり毎日愛犬とドッグランに行くまったりとした日々を過ごしながらも、まだまだキャンプや車中泊にどんどん行きたい爺さんです。

「ルーフテントのかいたい…」は、2009年に購入したルーフテントが使えなくなったので処分の方法を考え、一旦はそのまま産廃にするか粗大ごみに出すのかと思ったものを心苦しいと感じ自分で解体することにした話です。

解体の準備や作業をしているといろいろなことを懐かしく思い出し一人ガレージで物思いにふけっています。

|かいたいのとき。作業がすすむと…

金属製テープがあった個所

解体作業は順調に進んでいたのですが、金属の部品が切断作業を阻むことに。
見た目では分からない構造がありました。

上蓋と底部はFRP製で、その外枠に金属のモールが周囲に巻いてあった。その内側をテントの布をFRP部分に取り付ける金属製のテープが張り付いています。

FRPに布製のテントが取付けられているので、ボルトやナットがあるのは予想していましたが、金属製のテープまであるとは思いませんでした。

他にも材質の違うもので補強されているところが3カ所あったので、「ここはゆっくりペンチや金属用糸ノコ、万能ハサミなどを使って手作業で解体しよう」と思ったので、少しペースダウンです。

補強材のある個所


手作業工具、ハンドル、金属テープ

ペンチ、金属用糸ノコ、万能ハサミの工具を加えて写真のところまで作業終了。

手作業が多くなり、工具を使い分けるので腕や肩の疲労も結構きつい感じでした。

まあ急ぐこともないので、ゆっくりしていると、今度は思い出すことがたくさん。ごろごろと出てきます。

〇上蓋を上げ下げするときに使うハンドルのこと
〇強風の新東名を走ったこと
〇車から取り卸しに失敗したこと

|ハンドル落下!無事に回収できたが…

スクリューバーとソケット

・ハンドルとは

写真にある一本のスクリューバーのラセンは、中央で逆方向に切り込まれています。そのためハンドルを右に回せばスクリューバーの両端にあるソケットが中央に向かって移動する構造になっています。左に回すと両端にそれぞれ戻ります。

ソケットには金属の支柱が取付けてあり、支柱が2本「X」に交差するように組み込まれているので、スクリューバーを回してソケットが移動することで、「X」の背丈が伸びると上蓋が上がり、「X」が縮むと上蓋が下がる…

※下の写真の構造です。

支柱の金属バーが「X」に交差。下部のソケットのスライドが上下動になります。

このスクリューバーを回すときに必要なのが「ハンドル」です。


ハンドル

・ハンドル落下!?

3年前の秋、車にルーフテントを取付けて自宅から2㎞くらいのところを走っているときに、車が道路のギャップで「ガタン」となり、車の後方で「カランカラン」と音がしました。

バックミラーを見ると何かが道路に転がっているのが見え、運転席側のサイドミラーに目をやると道路中央に横たわるものが確認できました。

直ぐにハンドルだと分かったので、車を道路わきに寄せてサイドミラーで見えたところまで徒歩で戻ると、やっぱりハンドルでした。

それいしても人や車に当たらなくてよかった。

この走行は点検のための試し乗りで、ルーフテントを取付けて車旅に出かけるときは、ルーフテントの取り付けが大丈夫か、本体になにか不具合がないか確認することが目的。

それが、ハンドルを落下させて事故になれば何のための試し乗りなのか…

ハンドルを回すときは、ルーフテントのスクリューバーに差し込むだけなので、取り忘れると振動や少し何かに当たっただけでも落下する状態です。

もっと気をつけて、走行前に車の周りを見え外観点検をしていれば防げたことです。

ハンドルを取り忘れても脱落しないようにパラコードの紐で、ハンドルとルーフテントを繋いでみましたが、落とすことを前提に考えている自分が滑稽になったので、止めました。

以来、ハンドルの取り忘れはありません。

|強風の新東名。たまらず路肩に…

キャンピングカーが我が家にきたときと同じくらいのころ一度ルーフテントを手放したことがあります。

売ったわけえはなく、東京の息子に譲りました。車を買い替え孫たちと休日キャンプに行くことが多くなると言うことでした。

ただ、平日は通勤に使うので、必要なときに車に取付けるとのことです。

息子たちは、だいたい年に2回帰阪します。

夏にルーフテントを持ち帰り、冬に使っているのか聞くと、持ち帰った時に降ろしたままだといいます。

1年後の夏に帰阪したときも、使用実績「0」。
彼らが帰って、秋になったころもう一度確認しましたが、やはり使っていませんでした。

ルーフテントの最大のデメリットは、積み降ろし作業が大変なことです。

東京に持ち帰ったときに、息子は夫婦二人で取り下ろしたと思うのですが、どうも大変だったようです。それに、平面のガレージに置くと場所をとるので、回収しようか?のひとことに、直ぐによろしくとのことでした。

前振りが長くなりましたが、そんなことで私が東京へルーフテントを回収しに行き、大阪へ持ち帰ることになったのです。

私は、新東名の難所は強風区間だと思っています。

キャンピングカーでも東京から大阪へ3回走行していますが、決まって同じところで強風にあおられます。

御殿場から清水までの間。片側三車線に防風フェンスが続くところで、地名が分からないのですが、そこは山から海まで風が吹き下ろすところで、東京から行くとなだらかに下るので、防風フェンスを風が超えてくるように車体に当たり、とても怖いところです。

そんなことで、ルーフテントを回収して帰阪の途中でやはり強風にあいました。

同じ場所ですが、今度は車体が軽い軽自動車の天井にルーフテントを載せているので、余計に風を受けたのか、ハンドルが取られてスピードも出せない状態になりました。

それで、しかたなく路肩に停車。直ぐに走行を再開しましたが、ひたすら左端の走行車線をとろとろ。

不思議なのは最高速度120㎞の区間でもあること。本当に?と思うのです。

|車から取り卸しに失敗、落下!!ルーフテントに大穴が…



レバーホイスト

「レバーホイスト」という工具をご存じでしょうか?ウインチのように荷物の上げ下げや引き寄せなど、重い物を移動させるときに使う工具です。

このレバーホイストで、ルーフテントを持ち上げようとしたことが間違いでした。

レバーホイストはチェーンの長さで、移動させる距離が決まります。私のそれは1m50㎝。

直接レバーホイストのフックで吊下ろすのではなく、別のロープを操作して吊下ろすことにしました。


ロープワークで吊り上げ吊下ろし

取り卸しを開始。一旦車から持ち上げ、車を移動させてルーフテントをその真下に吊り下ろす作業です。

地面まであと50㎝~60㎝くらいのところで、
・チェンが出きったので別のプルージックコードでメインロープを固定。

・レバーホイストのフックのチェーンを巻き戻しプルージックコードをメインロープの地面に近いところに付け替え。

・メインロープを固定したプルージックコードを外すために一旦、付け替えたプルージックをレバーホイストで巻き戻し吊り上げようとした。

そのときルーフテントが落下。

プルージックコード

ロープフック一つに、ルーフテントの四隅に付けた4本のロープが団子状態になって、ラッチが外れた?まさか…

…のだと思います。

レバーホイストのレバー操作に集中していたので、気付いたときには落下。

50㎝~60㎝の高さでしたが、地面に置いてあった角材の上に落ちて底部分に穴が開きました。

ルーフテントの積み降ろしを何とか一人でできるようにすることを目指していましたが、大失敗でした。

次回は、15年間使ったルーフテントについてメリットとデメリット。今後、またルーフテントを使うとしたら、どう使うのか考えてみます。















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