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少数の法則 ー最高の企業文化を育む

ジョン・カッツェンバック著「The Critical Few ー少数の法則」

  PwCの戦略コンサルタントである著者が実際に携わった企業変革の実例を題材にしたサブ・フィクションとその解説。

  本書のタイトルである「クリティカル・フュー」とは、企業に変革をもたらすために戦略的に的を絞って選択された少数の
   ・社員の感情に訴える形質
   ・重要な行動
   ・真の非公式リーダー
を指します。

  なぜ”少数の要素“に絞り込むことが必要なのか、それはどの企業にもある独自の文化を一から作り直すことは難しく、むしろ既存の文化のよいところを生かし、変革の目的に沿った形で的を絞って再構築するべき、という著者の信念に拠ります。

  ”重要な行動“の絞り込み方、”非公式リーダー“は組織のどこにいるのか、これらの問いに対する答として著者は、集団としての人々が何を思い、どう感じ、どう振る舞うのか、という組織の形質をはっきりと捉える対話と観察の必要性を説いています。

  「優れた会社の文化はすべて、会社の本来の魅力と、会社の使命に対して社員が抱く連帯感や責任感に基いている。(中略)チームの一員であることに喜びを感じたい。何かを学びたい。有能で責任感ある仲間と一緒に仕事をしたい。すぐれた特徴を育む企業文化の一端を担いたいと思っている。」
第2章の結びに記されたこの一節は、エンゲージメントの源泉が何かを教えてくれます。

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