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説明できなくても趣味は趣味だ

趣味について、目から鱗が落ちた話。

日本画が好きな方がいまして。機会があったら、展覧会に行ってるそうです。こないだ、地元に伊藤若冲の作品が来たんで、いって来たそうです。

一緒に行った方に聞いたら、学芸員の方とお話をしていたそうで。興味深く聞くから、学芸員の方も楽しそうに話していた、と。

で、その好きな方、例えば伊藤若冲のことをしゃべれるかというと、そうではない。理路整然と説明できないから、何か聞いてもよく分からないことになる。

「よく分からないのに興味ばかりあって……」って、半ば困っている感じだったんです。ボクも、本当に興味があるなら、どこがいいのか説明できるだろうと思ってた。

でも、今回のことを聞いて「学芸員と楽しく会話でき、質問もできるくらいの知識はあるけど、それを言語化できないこともあるんだ」って、思いを改めました。たまたまボクは言葉を商売道具にしてて、なんとか感覚を言葉によって固定化しようとしてるから、説明できるのかも。だから実況もやったりしてるんだなあ。

みんながみんな、説明が得意なわけじゃない。人に披露できなくたって、立派な趣味として成立するんだ、説明できないから趣味ではない、という変な見方をするのはやめようと思いました。

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