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MacでVideo Device Inが動かない方の対処方法

先日、100名を超える皆さんに向けて、計8回のTouchDesignerの講師をする機会をいただいたのですが、Macで参加している方の結構多くの方に「Video Device In TOPが動かない」という現象が見られました。

検索してみると、たしかにネット上でも同じ問題が出ている人はいるものの、TouchDesigner開発元のDerivative側で再現できていない状況のよう。これはしばらく解決まで時間がかかりそう。

そこで、Video Device In TOP以外の方法でMacでカメラ映像を取り込むための方法を共有したいと思います。

方法としては、Video Device In TOPの代わりに、NDI In TOPを使います。自分のカメラ映像を取り込むだけなら、こんなややこしいことは本来必要無いので、あくまでバグが修正されるまでの暫定処置です。

(1) OBS Studioをインストール
(2) NDI Tools for Macをインストール
(3) OBS-NDIをインストール
(4) OBS Studioを起動し、ツールからNDItm Output settingsを選択
(5) Main Outputをチェック
(6) Video Device Inの変わりに、NDI Inを配置
(7) Source NameをOBSに設定

(1) OBS Studioをインストール

以下のURLから、OBS Studio(無償)をダウンロードしてください。
OBS Studioは、YouTube LiveやVimeo等への配信で使用するツールですが、今回はカメラ映像をTouchDesignerにNDIという形式で送信する機能として使います。

https://obsproject.com/download
Version: 26.1 (2020.12.20時点)

(2) NDI Tools for Macをインストール

つづいて、NDIをMacで使えるようにアプリケーションをダウンロードします。以下のURLにアクセスしてください。

https://ndi.tv/tools/

DOWNLOADボタンを押し、情報を入力するとダウンロード先がメールで送られてきます。ダウンロード後、NDI Virtual Inputをインストールしましょう。

(3) OBS-NDIをインストール

つづいて、OBS StudioでNDIを使えるようにします。下記のURLから、obs-ndi-4.9.0-macOS.pkg をダウンロードし、インストールしてください。

https://github.com/Palakis/obs-ndi/releases/tag/4.9.1

(4) OBS Studioを起動し、ツールからNDItm Output settingsを選択

NDI Studioを立ち上げます。OBS-NDIが成功していれば、ツールの中にNDItm Output settingsがあるので、それを選択します。
※睡眠不足が続いていた時期に撮影したのでやつれた姿を晒してますが、、

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(5) Main Outputをチェック

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(6) Video Device Inの変わりに、NDI Inを配置

つづいて、TouchDesignerでの作業です。普段、Video Device In TOPでカメラ映像を取り込みますが、不具合期間中は暫定的にNDI In TOPを置きます。

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(7) Source NameをOBSに設定

NDI In TOPのパラメーターにあるSource NameにOBSからのデータを指定しましょう。OBS Studioで撮影している映像をTouchDesignerに取り込んでいるわけです。

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これでVideo Device In TOPが使えないMacでも映像を取り込めたのではないでしょうか?


以下、書籍についての紹介です。

2020年12月17日に発売された「ビジュアルクリエイターのためのTOUCHDESIGNERバイブル: 映像と音楽を駆使したビジュアルアートの創り方をトップクリエイターの作例から解説」(発行:誠文堂新光社)にて、共著で執筆を担当させていただきました。

本書はTouchDesignerの基礎から始まり、作例を通じで中級レベルまで到達できる構成となっています。デモを実行しながら、書籍を参照いただく使い方を想定しています。最初は作例をそのままトレースしてみて、次に作例のパラメーターを変更して、自分なりの見栄えに少しだけでも変えてみるという進め方がオススメです。

TouchDesignerを使って自身の仕事を効率化したい!という方は、是非チェックしてみてください!


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