熊谷知事のお知らせ『誰もがその人らしく生きる・分かり合える社会の実現』

新年度予算案のうち、「誰もがその人らしく生きる・分かり合える社会の実現」の関連予算について紹介します。

昨年12月に多様性尊重条例が成立し、様々な立場にある方々への支援策が今まで以上に強化されることとなります。多様性の尊重に関しては予算を要する施策だけでなく、マジョリティ側が享受できていた権利をマイノリティの方にも認めるという施策も多く、今後はそうした施策も随時発表していきます。4月に組織改編を行い、男女共同参画課を多様性社会推進課に改組し、強化します。

(1)多様性が尊重され誰もが活躍できる社会の実現

○ 多様性が尊重され誰もが活躍できる社会の実現に向けて、1月に施行された「千葉県多様性尊重条例」のもと、県や県内企業等による共同宣言やセミナーの実施により、多様性尊重の意義を広く県全体に共有するとともに、県行政のあらゆる分野における施策を総合的に実施します。

○ 男女共同参画や女性活躍推進の機運を一層高めるため、新たにシンポジウムや異業種交流会等を実施するとともに、仕事と家庭の両立支援や女性の登用・ 職域拡大に向け、積極的・先進的な取組を行う企業等を表彰します。また、困難な問題を抱えている女性の自立を支援するため、相談支援や安全安心な居場所の提供を行います。

○ 障害のある生徒等が安心して学校生活を送ることができる環境づくりを推進するため、県立高校のエレベーター設置を県の施工からリース方式に改め整備を加速させます。また、障害のある人がスポーツに親しめるようパラスポーツの普及を図るため、新たに特別支援学校を活用したパラスポーツ教室を開催します。

○ 外国籍の子供が地域の一員として暮らし活躍できるよう、新たに、義務教育年齢を超過した子供を対象に、高校就学のために必要となる日本語や教科等の指導を行う団体に対して、運営費の一部を支援します。また、外国人材の就労を促進するため、中小企業における受入れを支援します。

○ 令和5年6月に施行されたLGBT理解増進法に基づき、新たに、当事者等の抱える不安や悩みについて、専門相談員が対応する相談事業を実施します。

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(2)連携・協働による社会づくり

○ 生活困窮者等に食品を提供するフードバンクの活動を推進するため、各団体が連携して活動できるようネットワークの構築を支援します。

○ 福祉に関する相談対応の充実を図るため、中核地域生活支援センターにICTツールを導入するとともに、様々な相談をAIが適切な支援先につなげる窓口を新たに設置します。

○ SDGsを推進するため、「ちばSDGsパートナー登録制度」による登録 企業において取組の充実が図られるよう、企業同士の交流セミナーを実施します。

○ 県内各地域の持つ特性や強みを活かし、地域の活性化を図るため、県、市町村、地元関係者が連携した地域づくりの取組を進めます。

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