見出し画像

第3回千葉科学大学公立法人化検討委員会 前半

皆さん、こんにちは。お待たせしました。【第3回千葉科学大学公立法人化検討委員会 前半】です。今回は文章が長く聞きながら打ち込んでいるため、誤字脱字や専門用語も多く、また正確に聞き取れていない言葉もある為、分かる範囲や調べながら打ち直しているため時間がかかっています。言い回しや誤字脱字など、間違えている事もあるかも知れません。あくまで参考として、当日、傍聴に来られなかった市民の方々。また今後、公立化を検討されている市町村のお役にてれば幸いです。また一番下に私の6月定例会の一般質問をリンクさせて頂いたきます。お時間ございましたらそちらもご視聴いただけますと幸いです。
また資料について必要な方はこちら(銚子市のホームページ)よりダウンロードしてください。

議題


議題1 前回会議の補足について

【座長】今回は全部で5回の検討委員会の中盤となりました。今後の公立大学化の方針の事を考えた意見をお聞かせください。また、投資に向けた具体的な議論をして行きたい。公立大学法人化財務シミュレーションについて地元の皆さんのご意見をお話しいただく時間を設けています。限られた時間ですが、 活発な議論をお願いします。では、 前回会議の補足として、はじめに前回会議で指摘があった貸借対照表について、加計学園による資料提出がございました。 資料の説明をお願いします。

【大学側本部財務部の説明】この度、提出している千葉科学大学単体としての貸借対照表はあくまで試算です。公認会計士に正式に承認いただける正規のものではございません。当委員会の要望に添うよう、 千葉科学大学の令和6年3月末時点の貸借対照表を試算し、 提出します。こちらの資料をもとに、 頂いた質問事項、6項目について回答をいたします。

1. 令和6年3月末時点の建物環境に関して、 個々の建物について、取得価格、取得年月日、対応年数、償却方法、原価償却累計額等の分かる固定資産台帳をいただきたい。学部各課ごとに分けて登録されていると思われる。
回答は、当学園様式の固定資産台帳は閲覧することは可能。建物は、大学共通の物や学部単位の物の2種類となっており、学科単位では無い。

2. 本部勘定65億円は、加計学園本部から借入金に当たると思われるが、公立化する場合、全額が加計学園から銚子市に対する貸付金、債券になるのかというご質問。
回答は、本部勘定65億円は、千葉科学大学として学園本部からの借入金に当たるものであり、公立化により資産を移管する際に、銚子市に対する貸付金や債券になるとは考えていない。

3.財産目録に記載しておりまして図書5億4500万円とあるが、その内訳、書籍名、金額はあるのかという質問。
回答は、一般教育図書3,823冊、金額が2,618万8,351円。専門図書33,045冊、2億3,660万1,216円。その他6,655冊、2億5,607万7,673円。合計が4万3,523冊、総額合計5億4,582万7,190円です。

4.退職給与引当金とあるが、私立大学退職金財団に加入しているか?加入しているのであれば期末用支給額の100%を基に、私立大学退職金財団に対する賭け金の累積額と、同財団からの交付金の累積額との差額である繰入調整額を加減して計上しているか。
回答は、私立大学退職金財団に加入している。期末用支給額の100%を基にして私立大学退職金財団に対する賭け金の累積額と、交付金の累積額との繰入調整額を加減した金額を計上している。

5.原価消却引当資産、施設拡充引当資産などの積立資産が全く計上されていないがなぜか。現金預金も6億600万円しかない。
回答は、原価消却引当資産や施設拡充引当資産は積立していない。学校法人会計基準上も問題は無い。現金預金6億600万円については本部から当面の運用資金として千葉科学大学口座に資金移動している残高となっている。

6.公認会計士と相談し作成された大学単体の貸借対諸表を基に公立化にあたり銚子市に引き継げる現金の4億円はどこを見ればわかるのか。
回答としては、公立化にあたり銚子市に引き継ぐ4億円について、貸借対諸表の前受け金2億2694万6000円及び第4号基本金2億3635万8000円を基に考えている。

以上が千葉科学大学の貸借対諸表となります。減価償却累計額40億は積み立てていない。公立大学法人になった場合引き継ぐ貸借対諸表の前受け金と4号基本金が対象となる。千葉科学の設置経費150億円が掛かっている。銚子市からと学校法人加計学園から77億5000万円ずつ。150億円の設置経費で現在の千葉科学大学がある。加計学園としてはそこからプラス20年間の経営をしている。累計が赤字。これをプラスすると120億を超える金額を加計学園は使っている。この状況で私立大学として千葉科学大学を運営するのは非常に厳しい。いずれ撤退をする事になる。このことは、昨年公立化要望書を提出後、銚子市との打ち合わせの中ですでに話している。加計学園としては千葉科学大学が銚子の地で永続することを望んでいる。要望書を提出した時の話は、公立大学になった場合、加計学園は公私協力の契約を結び、公立大学法人と学校法人加計学園となるだろうが、大学の教育研究及び経営を含めた管理運営について教職員共に全面的に協力したいと言っている。銚子市は財政が厳しいことから市の財政負担がないように赤字が出た場合、加計学園が負担をする。しかし黒字になった場合は負担金額を加計学園に返す。という話も銚子市にしている。公立大学になった場合、教員、職員を加計学園から出向ということにならないかと市長に聞かれたが、大学の設置基準により、大学は専任の教員、職員を置かなければならないため出来ないと回答している。公立化の前に千葉科学大学、学校の中の再編、あるいは規模の縮小というお話しも出たが、加計学園としては教員職員また学生保護者のことを考えると私立大学から公立大学の変更は非常に大きい変更になる、自分が学んでいる学部や学科がなくなるというと学生の動揺が大きいと考える。加計学園としては現状のままで移行したい。これはクローズされる学部学科を考えたときに、教員、職員の雇用の問題。それから学部学科の廃止に伴って学生の卒業までの指導をしなければいけないということで、その経費の負担、それから施設設備が大きいものですから、それを維持していくためにあまり入学定員を削るというのは、こういった経費が払えなくなるということがあります。将来の事を考えても、現状での移行をお願いしたいと思っています。

【座長】答申に向けての議論はこの後でお願いしたい。今までで確認したいことがあれば、各委員の皆さんからご意見、ご質問いただきたい。

 公立大学法人の銚子市は借り入れができない事は承知しているが、65億円は全額債権放棄されるということでいいのか?
答 銚子市に対する貸し付け金、債権、65億円は加計学園としては前提としていない。

 それは債券を放棄するということでいいのか?
 そうです。

大学側補足説明】本部勘定の中に、現金預金6億円というのが本部からの運営費ということで、入っておりますが、この6億円まで債権放棄する事は有りません。

 本部勘定65億円引く6億円で、59億円の債権放棄ということですか?
 本部勘定の実際そうなったときなんですけれども。もう1点ございます借地権が3億5千7百万円は、校舎敷地無償貸与時の土地の造成費用ということで、これは資産としては、実際は開発した土地の資産なので、これも実は本部が立て替えているというような形なので、放棄ということなく、ちょっと違う部分が出てくるのかなという認識はあるんですが、なのでその2点です。

 合わせて概略10億円という理解で宜しいですか?
 そうです。はい。

 概略10億円引いたので、債権放棄65億が、実際の債権放棄が55億という理解でよろしいでしょうか?
 はい。

その後、加計学園側が退席し、銚子市側からの説明に入りました。
説明内容は【薬剤師の合格率について】【赤字補填の為の貸付の可能性】
*資料を見ながらの説明の為、パソコンでメモを取っていません。

【市側の説明】赤字補填のための貸し付けの可能性についてご説明します。前回までの会議で、加計学園から説明がありました。「公立化後の、公立大学法人による大学運営で赤字が生じた際の加計学園からの貸し付け金による補填」この可能性について、地方独立行政法人法などの関係法令に基づいて説明します。地方独立行政法人法第41条第4項では、地方独立行政法人は、設立団体以外、今回の場合は銚子市以外になりますが、そこから長期借入をすることが出来ないと定められている。(長期借入れというのは、その返済がいち事業年度を超えて、 翌年度以降に返済が行われる借入れのこと)第79条の3第1項では、先ほどの長期借入金の禁止規定の例外として、公立大学法人の場合、政令で定める土地の取得とか、 施設設備の設置整備などに必要な費用を充てるため、設立団体の長、今回の場合は銚子市長となりますが、その認可を受けて、設立団体以外のものから長期借入れをすることが出来ると定められております。ただし、この例外規定が適用できる資金の用途については、地方独立行政法人法の施工令第23条各法で定められるものに限られている。結論は、「赤字が生じた年度に加計学園から資金を借り入れ、その資金で赤字を補填し、黒字が生じた年度に、翌年度以降に返済するという手法を用いることは出来ない」ということです。続いて公有財産貸付契約についてです。千葉科学大学マリーナキャンパス敷地の無償貸付に係る公有財産貸付契約書をご用意いたしました。第9条第2項に「貸付物件を大学の用地に供する必要がなくなった場合には 本契約を解除する」と定めております。また第10条貸付物件の返還では「本契約が解除されたときは貸付物件を無償で返還するもの」と定めています。ここで注意する点は、その第2項に、「貸付物件内にある建物については、甲乙協議の上決定する」と定められている点です。つまり、契約解除後の建物の取り扱いは、加計学園が解体するということになる現状回復とは定められておりません。そこについて取り扱いを協議するということになります。

議題2 他の公立大学などの運営状況について

【市側の説明】公立大学法人化を自治体に要望したが、 大学公立大学法人課を見送られた、あるいは難色を示された事例を紹介します。新潟県柏崎市の新潟産業大学です。
・新潟産業大学は昭和63年に開学した大学で、新潟県が6億円、柏崎市が22億円、周辺の町村が合計1000万円を支援し、公私協力方式により設立された大学。
・平成26年11月に公立大学法人科についての要望書を柏崎市に提出。その後、市と大学で教育を続けておりましたが、公立大学法人科の結論が出ない。
・平成28年12月に市長が交代。
・平成29年8月に公立大学法人化の可能性調査をコンサルタント業者に委託。
・平成29年9月に市議会の全員協議会で市長からその調査結果を報告。
・平成30年2月市議会の全員協議会で、市長が財政面から市として公立大学法人化に舵を切ることは難しい。
・平成30年2月23日の市議会定例会において、市政方針で市長が、公立大学法人化についての要請は、先般の市議会全員協議会での議論を踏まえ、受けることができないと結論付けた。

調査報告書に記載された主な理由としては以下
・大学の相続に対してはハードソフトウェアの相当程度の更新が必要な状態
・公立化により短期的には経営が好転する可能性は高いが、それは延命策にすぎず、元々の問題の先送りになるだけ。
・今後大学の本質的な部分で評価される時代が来る。まず大学側が魅力あふれる選ばれる大学になるという事業計画を示すことが必要。

続いて2番目の事例です。兵庫県姫路市の姫路独教大学です。
・昭和62年に開学した大学です。姫路市が大学用地と、50億円の出資金を拠出し、公私協力方式により設立された大学です。
・令和3年5月に公立大学法人会に関する要望書を姫路市に提出。
・令和3年8月に姫路市は姫路独教大学有方審議会を立ち上げる。
・令和4年2月まで全部で5回の会議を開催。

最終的に審議会から出された答申は、公立大学法人に移行することは難しく、私立大学として存続していくことが望ましい。主な理由としては、
・校舎などの老朽化対策に多額の経費負担が必要で、市の財政にマイナスの影響を与える。
・自主的な運営改善に向けた取り組みが十分であるとは考えがたい。
・市が大学運営に関するノウハウを有していない。

【座長】以上で銚子市からの説明を終わります。では委員からの質問、ご意見をお願いいたします。

意見 公立大学は学生を集めることも苦戦している。国立大学も2次募集が以前からあった。昨年四校も2次募集をしている。公立化したからといって安泰ということではない。数字では何とか満たしているが何とかこの数字を出しているのが現状の公立大学。 

 私立大学から公立大学に移行した12の大学の内、東京理科大学の名前がついている大学が2校あると思うが、どの様に公立化したのか?
 東京理科大学は北海道や埼玉に大学を持っている。地方に関心がある大学。今では一般的な公立大学になっていると思う。

【銚子市】公立大学法人と学校法人が連携協力事項ということで、協定を結んでおります。教育に関する事項、研究に関する事項、三学連携に関する事項などの7項目について、協定書を結んでいるということが一つです。諏訪も協定書を結んでいる。姉妹校協定を結んでいる。

 資料確認の確認で、運営交付金については影響がないと思うが、それぞれの大学の歳出決算額と教育費総額については、運営交付金も入った金額で計算されているか確認したい。
 大学の歳出決算額、教育費ともに、大学への運営交付金や、設備の設置に対する補助金。いわゆる大学関係経費は含まれております。

 100何%と書いてあるのは合格者の事だと思うが受験の倍率はわかるか?
 そこまでは整理できていない。
 公立大学は現在101校ありますが、様々な入試のやり方があります。学校は出来るだけ前年に確保する様な入試的なものも含めてやっている。資料ないの3つ程の大学は全く個別試験をせずに前期入試をする。そうする事で見かけの倍率は上がる。ただそういう大学に限って 実は最終的な確保が苦労するという傾向がある。数字よりも深刻な状況。 

 小規模自治体で規模の大きな大学を引き受けると学生集めに苦労すると思うがどうか?
 公立化した中でも歴史がそれぞれ違う。無理に公立化しなくても良かったんじゃないか?というところも公立化している。仮に銚子市で公立化を受けるとすれば、自治体の中に公立化をマネージメント出来るしっかりとした組織を作らなければいけない。

 資料の中から千葉科学大学に一番近い大学はどこか?
 高知は理系的な観点から似ている。環境系が似ている。長野大学は今後、理科系を作るので似ている。ただし千葉科学は、資料にある大学の中でも2000人規模と言うのは上位10番に入る位、非常に大きい大学。

【座長】定員の規模が大きいと定員割れの可能性が高くなる。
定員割れをしてもコストは変わらない。その部分が赤字になるというところで、適正規模を、現在文科省の方でも議論がなされている。適正規模については難しいところだと思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?