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熊谷知事のお知らせ『県立高校の主権者教育』

3年越しに縁ある若者に会う嬉しい機会がありました。

前回知事選で、ある県立高校の主権者教育の一環で、高校生の意見を候補者にぶつけるという企画があり、私は候補者の一人として回答しています。その後も印象に残っていたので、彼ら彼女達と対話する機会を持つことができました。

当時はコロナ禍で、お互い収録した動画のやり取りだったため、対面して会うのは初めてとなります。

動画のやり取りであったとしても、当時候補者に直接意見を伝え、各候補者から回答を得たということは政治への参画意識を強く持つことができたそうで、その後の政治への関心も持ち続けているとのこと。

当時、「高校のトイレを何とかしてほしい」等々の、等身大の要望をもらいましたが、その後、彼らの卒業した高校が大規模改修となり、さらに県立高校全体のトイレ改修が前倒しされるなどの方針決定を知り、「政治は遠いものと思っていたが、関わるのは簡単だし、こうやって自分たちの意見が反映され、自分たちに返ってくる」等の手応えを感じたそうです。

私も彼らの意見はずっと忘れずに意識してきました。投票する人に比べると、政治家に直接意見を届ける人はそう多くありません。

特に若い世代の声は少ないので、とりわけ影響力があると思います。

「政治は投票で終わりではなく、その後しっかり監視していくことが大事」

「政治家のビラを受け取るようになった」

「教員を目指し、子どもの貧困にも関心を持っている」

「国政だけでなく地方政治にも関心が出て、自分の住んでいる街にも関わっていきたい」

など、様々な影響を伺いました。

今は大学生となっているので、せっかくなので今、政治に求めること等を聞いたところ、

「アルバイトをしているが、100万の壁などがあり、本当はもっと働きたいけどセーブせざるを得ない。ここを何とかしてほしい」

「年金が心配。自分たちの老後はどこまで支えてもらえるのか」

「教育にもっと国として予算を振り向けて欲しい。スクールソーシャルワーカーをもっと増やしてほしい」

「自分の住んでいる地域は道路が狭く危ない。拡幅や代替路を整備して欲しい」

他には

「今回の選挙でも公約はどれも好印象を持つようにできているが、『ここは我慢して欲しい』などマイナス面も正直に書いていた方が現実味がある」

との意見も。

これからも若い世代にも自分事と感じてもらえるような県政運営を意識し、こうやって若い頃から社会との繋がりを感じられるような成功体験を作っていきたいと考えています。

改めて主権者教育に取り組んで頂いている教員の皆さまに深く敬意を表します。

※転載に当たっては熊谷知事の許可を得ています。

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