「WOR WAR TONIGHT~時には起こせよムーヴメント~」で号泣。

H Jungle With t「WOR WAR TONIGHT~時には起こせよムーヴメント~」(1995年)


自分の小遣いで初めて買ったCD。


当時、中学一年。妹とお金を出し合って、買いました。


当時は楽しげな曲で、歌詞の意味がよくわからなかったんです。


早口のサビを練習したくて、好きだったくらいで。


あれから、25年。


社会人になり、子供も産まれ、忙しい日々。


もうすぐ、40代になろうとしている今。


急に「染みる曲」に...。


一人で仕事帰りに車のなかで聞いたら、なんだか涙が止まらなくなって、コンビニの駐車場で聞き入ってしまいました。


曲の出だしから、込み上げてきます。


"たまにはこうして肩を並べて飲んで

ほんの少しだけ立ち止まってみたいよ

純情を絵に描いた様な さんざんむなしい夜も

笑って話せる今夜はいいね…"


"温泉でも行こうなんて いつも話している

落ちついたら仲間で行こうなんて でも

全然 暇にならずに時代が追いかけてくる

走ることから 逃げたくなってる"


仕事に追われて家に帰っても寝るだけの毎日……。


学生時代の恋の思い出も今となっては笑い話。


それを笑って話せる旧友とお酒を飲むことで心も癒される。


「今度温泉行こうよ!」飲みに行くと誰かが必ず言い出すんだけど...。


それを実行できることって滅多になくなります。


学生時代はすぐに予定が組めたけど、今やそれぞれ社会人としての生活があるから、難しい。


主人公の疲れている様子が見えてくるようです。


疲れた主人公の語りは続きます。


"優しさに触れることよりふりまくことで

ずっとずっと今までやってきた

それでも損したなんて思ってないから今夜も

何とか自分で自分を守れ"


これまで自分がやってきたことに後悔はない。


自分は間違っていなかったと信じることで自分を守ろうとする主人公。


でも、なんだか迷いが見えます。


「無理してたのか?」「我慢していたのか?」


そして、その抑えていた感情が大サビで一気に大爆発。解放します。


"HeyHeyHey 時には起こせよムーヴメント

がっかりさせない期待に応えて

素敵で楽しいいつもの俺らを捨てるよ

自分で動き出さなきゃ 何も起こらない夜に

何かを叫んで自分を壊せ!"


自分に不満を感じたら自分で殻を壊さなきゃ何も変わらない。


そんな勇気を持つんだって奮い立たせてくれますね。


"流れる景色を必ず毎晩みている

家に帰ったらひたすら眠るだけだから

ほんのひとときでも自分がどれだけやったか

窓に映っている 素顔を誉めろ"


社会と戦っていると、ついつい反省が増えて、「何のために頑張ってるんだろう...。何のために生きてるんだろう...」と自分を見失いがちになる。


そんなときは一瞬でもいいから、自分で自分を誉めてあげることを教えてくれています。


泣ける。


"いつのまにやら仲間はきっと増えてる

明日がそっぽをむいても走りまくれよ

そうしてたまには 肩を並べて飲もうよ

Getting better Begin to Make it Better"


自分を誉めることは、弱い自分を受け入れること。


そうすれば、自然と仲間も増えてるし、また、なかなか会えなかった旧友とも語り合えるかもしれない。


英語部分は、「いい方向に向かうようにやっていればきっと良くなる」でしょうか。


そうなれるように、自分と向き合いたいもんです。


しかし、曲や歌詞の構成、世界観。


良くできた大傑作。


自由を夢見つつ、戦うことからは逃げられないサラリーマンへの応援ソングにふさわしい1曲。


特に、30代、40代の戦うサラリーマンには、かなり胸が熱くなりますね。

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