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ガンダム世界における軍隊の階級について - 序 -

はじめに


なんでこんな記事を書こうと思ったかというと、まあ、元々、いわゆるミリオタですし(否定しないです)、銀河英雄伝説やらガンダムは大好きで、そこに出てくる人物の階級とかは気にしてたりしてた人なのと、
先日「銀河英雄伝説で考えるセキュリティ--ITにもある「高度な柔軟性を維持しつつ、臨機応変に対処」
という記事が出て、その中で、

さらに言えば、アニメなどフィクションの世界でも「有名な准将」があまり多くないこともあり、結果として、准将と言えば、銀河英雄伝説のアンドリュー・フォーク准将となるのだ。

https://japan.zdnet.com/article/35219063/

と書いてあり、そうか准将止まりだと、有名なのはフォーク准将になってしまうのか・・・(ちなみに他にもいると思うんだけど)そして、そもそも准将というか階級とは?と思った時に、なんか整理して書いてみるかーと思った次第。
(なお、この記事自体はすごく良かったです(失礼なコメントすみません))

現実世界だけでも記事書けるんだけど、まあ、ガンダム(実はちょっとツッコミたい設定がある。重箱の隅をつっつくやつだけど)、あと銀河英雄伝説での階級について書こうかなと。(いや、他にもあると思うけど、とりあえずこの2つで)

なお、ガンダムも宇宙世紀はほぼほぼ見てるけど、アナザーは全部見ておらず、見てない奴は語れないので、一部作品のみになります。ご了承くださいませ。

あと、余談ですが、大学で、中国、三国時代の将軍号(これも階級と言えば階級)に関する卒論を書いておりまして、ミリオタ以外にもこういうバックグラウンドもあったりする。
久しぶりに家に残っていた卒論の下書きを見直しました。いや、こんなこと書いてたんか自分と。ただ、提出原本がないんですよねぇ・・・大学にあるのかしら・・・。

最後に、ヘッダー画像ですが、
Amazon Web Services のAmazon Bedrockの Amazon Titan Image Generator G1 で「The Generals and Admirals」で生成したものです。

あと、Special Thanks Wikipedia です。もっとちゃんとやるなら色々書籍を調べたいと思いますが。

階級とは

階級は社会における個人や集団の相対的な位置づけを示すものです。一般的に、経済的地位、教育水準、職業などに基づいて階級が形成されます。しかし、近代社会の発展により、従来の階級構造は複雑化し、固定観念にとらわれない柔軟なアプローチが必要となっています。階級の捉え方や評価は、時代や文化によって異なり、単一の定義はありません。

Amazon Web Services のAmazon BedrockのClaude3 Haikuに聞いてみた

生成AIで出してみましたが、まあこんな感じです。
階級によって、就任できる役職が決まっているものでして、
2024年現在放送中のNHK大河ドラマ「光る君へ」では、この位では、大国の国司にはなれないと、主人公のまひろ(紫式部)の父親、藤原為時が言っていました。
軍隊においても同じで、例えば、大佐(Captaion/Colonel)であれば、陸軍だと連隊長、海軍だと大型艦の艦長、空軍だと航空団の司令などでして、大佐が一戦闘単位の指揮官になれる最後の階級だったりします。
トップガン:マーベリックで、主人公の"マーベリック"は大佐(Captain)ですが、飛び続けることができる最後の職ということでしょうか。
星を得る(将官になる)と、なかなかそうはいかないですからね。
あ、軍事組織が小さい場合、必ずしもそうならないです。Colonelあたりが、総司令官勤めているケースもありますので。(第二次ネオジオン戦争のネオジオン軍を想像してください。総帥=シャア=大佐)

現実世界の軍隊の階級

仮想世界の軍隊の階級について書く前に、
現実世界の軍隊の階級についてまとめてみました。
日本語で言えば、どこの国も、

からなり、その中は、3ないし4つに分かれている形になります。
主要国の階級についてまとめたものは以下。(将・佐・尉)
とはいえ、あくまで日本語としては分かれているに過ぎず、
対応させたらという感じでしょうか。

一覧にしてみました。
ちょっとサイズがぐちゃぐちゃなのは許してください。

旧日本軍、自衛隊、中華人民共和国軍
アメリカ軍、イギリス軍
ドイツ国防軍、ドイツ連邦軍
ソビエト軍、ロシア軍

※1 : 三自衛隊の長たる各幕僚長、統合幕僚長は大将格という話
※2 : 1994年まで一级上将があった。
※3 : 平時には置かれていない
※4 : 候補生的な階級らしい
※5 : 厳密には、兵科によって分けられている。他にはGeneral der Panzertruppe(機甲兵科)とかGeneral der Fallschirmtruppe(降下猟兵)

詳しくは以下参照(参考にしました)

日本および中華人民共和国では、大きさ(中華人民共和国の場合は上もいますが)で階級を分けています。
他の国は称号的なものが階級として扱われています。
例えば、将官だと、
英語圏では大将に相当するのは、
General
Adminiral
の2つです。
Generalは将軍、Admiralは提督とも呼ばれます。
中将になると、
Lieutenant General
Vice Admiral
とまあ、直訳すれば副将軍とか副提督って感じでしょうか。

実際の英語等の階級をいろいろみてみると、
Majorってそもそもなんだけ?ってなって、
直訳だと、大手とか主要とかになるので、Major General(少将に相当)ってなると、大手将軍?とかにあって、副将軍より偉いのでは?って思ってしまいます。
なので、まあ相当で少将になるのはいいのでは?と思います。

そういえば、Captainは海軍だと大佐に相当しますが、その他の軍だと大尉に相当しますね。

英語だと、アメリカ軍は、陸軍、空軍、海兵隊は同じような名称になっていますが、イギリス軍は空軍はAir MarshalとかFlight Lieutenantとか、それっぽい(ボキャブラリーが貧弱)言葉が入っているのが特徴的な気がします。 

自衛隊の階級について

自衛隊は軍隊ではないということで、旧軍式な階級制度を使っておらず、

  • 将官

    • 〜将

    • 〜将補

  • 佐官

    • 一等〜佐

    • 二等〜佐

    • 三等〜佐

  • 尉官

    • 一等〜佐

    • 二等〜佐

    • 三等〜佐

となっています。将官のみ、2階級ですが、上記した通り、三自衛隊の長たる幕僚長および統合幕僚長は大将格(星が3つ)のようです。
佐官と尉官は一佐、二尉という感じで呼ばれますが、あくまでこれは略称です。(ここ重要)

平成ゴジラシリーズの「VS ビオランテ」、「VS デストロイア」に登場する人物で、スーパーXシリーズを指揮する特殊戦略作戦室の黒木特佐がいますが、この方は陸上自衛隊の所属なので、厳密には特別陸佐というが正しいと思います。准将みたいなものかな?ってずっと思っています。

ちなみに英語するとどうなるか。将の方は陸将、空将はGeneralだったり、、海将はAdmiralで、佐官はCaptainとかMajor、尉官はLieutenantとかだったりするわけです。二等とか三等とかそんな英語はないわけです。(ここ重要)

一例は以下。航空自衛隊向けのF-35Aロールアウト式典で、当時の航空幕僚長の杉山空将はGeneralと紹介されています。まあ、そうですね。

佐官、尉官についても同様で、同じくF-35Aの記事になってしまいますが、F-35Aで、中野二等空佐が初めて単独飛行した記事ですが、階級はLt. Col. つまり、Lieutenant Colonel となっています。

最近は翻訳も進化しているので、ページ翻訳をすると二等陸佐(おしい、空佐だ)になっていますが。

上級大将

ニュースに登場するとざわつく上級大将ですが、
今回調べた中では、
ドイツ国防軍、ソビエト軍、ロシア軍(なので時々ニュースに出てくる)に存在します。中華人民共和国軍には1994年まで、上級上将があったそうです(あったと思ってたんですけど、無くなったことを知った人です)

厳密には、ドイツ国防軍は、
Generaloberst
Generaladmiral

ソビエト軍・ロシア軍だと、
Генерал армии
адмирал флота
Маршал авиации / Генерал армии
になります。(こちらはほんと読めませんが)
日本にはそれに相当する階級はない(英米にもない)なく、
元帥の下、大将の上ということで、上級大将となったのではないかと(ちゃんと調べてない)。
ドイツ国防軍の
Generaloberstを英語にすると、Colonel General
Generaladmiral は Admiral General 
さらに直訳すると連隊長将軍、提督将軍・・・意味不明になってしまいますね。

他にもあると思いますが、現実世界の話はこの辺で。
って書いていたら、すでに4000文字近いので、一旦切ります。

第2回は、タイトルからいきなり逸脱して、銀河英雄伝説の世界の階級の話です。(まあ、ここがそもそもの話ですので)

マサカリ飛んできそうだなぁ・・・。


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