【FP1級実技】過去問への取り組み方法


7月8日に、実技合格発表がありました。
無事合格し、長年の夢であったFP1級を取得することができました。
実技の得点は132点でした。個人的にはよくやれたな、と感じています。

FP実技については、誰もが感じる通り勉強方法を掴むまでが難しいと思います。そもそも受ける人も少ないので情報が限られています。

そのため私の経験を少しでも次の受験者の方に伝えられたらな、と思いました。
今回は私のFP1級実技の過去問への取り組み方法をお伝えしたいと思います。

結論から申し上げますと、
「問題集の回答に対してもう一歩突っ込まれても回答できるように練習をする」ということです。


何言ってんだという感じだと思いますので早速ですが、第8版パート2第8問2019年10月5日の問題の質問事項「3」を例に挙げてみます。

 
3.Aさんに対して、1案と2案のどちらを勧めますか。
 
問題文では、Aさんは「相続対策を重視したい」と考えている、と読み取れるので回答は以下のようになるものと思います。
 
回答:2案がベター(問題集の回答ページもそうなっています)
理由:貸家建付地となり事業用定期借地権よりも土地の評価を下げる効果に期待ができるから。
 
実際の面接の場だとこんな感じでしょうか。
 
面 この問題についてあなたなら1案と2案どちらを提案しますか?
受 2案です。
面 理由を述べてもらえますか?
受 貸家建付地となるため土地の評価を下げる効果に期待できるためです。
 
本番ではの心境だと「よしよし、一つ解答できたぞ」というところでしょうか。

ですが…

あなどるなかれ、なんです。

本番ではもう一つ掘り下げてくるんです!以下のような感じです。
 
面 なるほど。では貸家建付地として何パーセント評価を下げることができますか?

これがいわゆる「思ったよりも突っ込まれて焦った」という質問に、当たるのかな、と。
予定してないと、ここから調子を崩しかねないですね。
 
けれど残念ながら、この掘り下げはありえると思うんです。そしてこの質問に答えられるということは、以下の2つを理解していることと同義なので、受験者を採点する面接官にとって良い質問になるかな、と推察できます。

①    路線価の隣のアルファベットの意味をわかっている。
②    借家権割合を知っている。
 
なのでここでさらっと、
 
受 18%です。
 
と回答できると自分もリズムも出るし、面接官の印象も良くなるように感じます。

問題集の解説には18%評価減が受けられる、と記載あります。しかしその上部の提案例ではこの部分までは触れていません。

以上、長くなりましたが、問題集の回答に加えてもう一歩踏み込んだ回答をできる準備をすることが重要かな、と思っています。
 
ただもう一つ大事だと思っていることがあります!

最初の質問のときにそこまで答えない。ということです。
 
2案です→なんで?→貸家建付地で評価下がるからです。
 
これでOKなことも十分あり得ます。

つまり、「貸家建付地で評価下がります。具体的には、18%下がります。」までは聞かれてもいないのに余計に話す必要はないと思います。
 
12分は短いので、会話がぽんぽんと続くほうがお互い印象がいいです。自分の持ち場が変に長くなりすぎて墓穴掘ったりしてしまうことがあります。
 
問題集の回答が悪いというわけではありません。ただ本番では、もう一歩深く聞かれるかもしれないということ、そしてそのときに答えを返せるか、ということを意識して勉強すると良いのでは、と感じています。
 
現場からは以上です!
最期まで読んでいただきありがとうございました。
 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?