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EventHubの開発チームマネージャーとして約1年ほど働いてみて


前置き

これはEventHub Advent Calendar 2024の5日目の記事です。
にもかかわらず、1週間ほど遅れての投稿となっておりますのは、のっぴきならない事情によるものです🙇

想定読者

  • EventHub(の開発)に興味がある方

はじめに

どうも、エンジニアとして働いているNishiuchi(2023年6月入社)です。
いつの間にやら1年と半年が過ぎまして、なんやかんやで1つのチームをマネジメントさせていただいております。
これまでの職場ではリーダーやマネージャーといったポジションに正式に就いたことはなかったので、今回がはじめての経験です。ありがたいですね。

EventHubにおける開発チームのマネージャーの役割

上記は弊社CTOのIsekiさんがCTO of the year 2024に登壇した際の資料で、こちらに記載されているように4つの役割があります。

  • プロダクトマネジメント

  • プロジェクトマネジメント

  • ピープルマネジメント

  • テクノロジーマネジメント

「これ全部できんとあかんのかい!」というわけではなく個人ごとに得手不得手はあるので、チームのメンバーをはじめとして他のマネージャーやCTOの頭を借りつつこなしていく感じです。

とはいえ、チームごとに大きめの機能(*)を開発することになるので、多少なりともプロジェクトマネジメントのスキルを要求されることにはなるかと思います。
また、チームマネージャーになる人は採用面接の場にも参加しますし、チームメンバーとの1on1なども行いますので、ピープルマネジメントのスキルや経験があると良さそうです。

たとえば、自分の場合はピープルマネジメントとテクノロジーマネジメントの経験が浅かったのですが、なんとかやってこれているのは周りの支えがあってこそだと思っています。そんなEventHubではチームマネジメントをやってみたいフルサイクルエンジニアを絶賛募集しています。

* EventHubでは大きめの機能開発をする際にエピックという単位でまとめ、エピック開発と呼称しています。また、EventHubではJIRAを使ってチケット管理をしており、ここではJIRAのドキュメントを引用してエピックに関する説明とさせてください。

完了する上で複数のスプリントまたは長い期間を必要とするまとまった作業がある場合、エピックの作成を検討してください。

https://www.atlassian.com/ja/agile/tutorials/epics

1年のふりかえり

さて、ようやく本題に入ります。
2023年6月にジョインし、同年12月頃から自分のチームを立ち上げるために動き始めました。
チームマネージャー(以下: TM)をやっていくかどうかの意思確認は同年8月頃にはありまして、実際に立ち上げるときは「いよいよこのときがきたか」みたいな気持ちだったような気がしなくもなかったです。

立ち上げ当時(2023年12月頃〜)

まず、TMとして自分、そしてチームメンバーとして直属の上司のOkamotoさんとの2名編成でスタートしました。
立ち上げ当時の初仕事は引き継ぎでした。退職する直前のTMがおり、その方のチームで開発中だったSalesforceとの連携アプリを引き継ぐことになりました。
そのTMが退職するまでにアプリの引き継ぎを行いますが、いかんせんSalesforceとの連携はこれまでやったことがなかったので、質問しようにもわからないことがわからない状態だった記憶です。とりあえず何がしたいのか、どんな仕様なのか、どうやって開発するのかといったことを主軸において引き継いでいきました。

さらにチームの人数が自分を合わせて2名だったので、拡充すべく採用にも励んでおりました。採用する側になるのはほぼ人生初の経験で、前々から面接の場に同席させていただいて準備していたものの、いまだに毎回緊張しています。
幸いなことに2024年の前半で複数名の採用に至りました。
2024年12月現在は上司のOkamotoさんが別チームを担当することになったこともあり、3名体制でチームを運営しております。

このときの感想
採用そのものに慣れていないということもあってか、そこに割く精神力や脳のリソースは馬鹿にできないなと実感しました。採用含めた労働と開発だけやってる労働だと、個人的には脳みその疲れ方が違いました。特にこの時期は色々と初めての体験をし、別々の脳みそを使っていたなあ、という実感があります。引き継ぎ、採用、オンボーディング、チームの立ち上げ…といった具合に。

蛇足ですが、採用と並行して業務をしている世の中の方々には感服です。もし今後転職活動をすることがあったら「ほんっっっ(中略)っとうにお忙しい中お時間いただきありがとうございます!!!(以下略」な気持ちで臨みたいなと思います。

立ち上げ後(2024年5月頃〜)

連携アプリについては、少しばかり不具合があったのでそれらを修正したり、定期的に連携するためのバッチ処理の構成自体に手を加えたりしたものの、無事に顧客へ公開するに至っています。

その後、次のエピック開発に取りかかりました。
これは新しいテーブル設計や既存の設計にも絡む開発で、そこは上司のOkamotoさんに多大にリードいただきつつ、外部サービスを利用する部分もあったのでそこは自分が調査や設計を行い、またチームメンバーと協力してなんとかリリースにこぎつけました。
ぶっちゃけ少しばかり無茶なリリース目標を掲げての開発でしたが、そのおかげで自分たちのキャパはこれくらいなんだな、と知ることができた一面もあったので、この経験は次のエピック開発に大いに活きたかなと思っています。

このときの感想
ちなみになぜそのようなリリース目標だったかと言うと、ESMFesという弊社史上初のオフラインカンファレンスがあり、そこのブースでドッグフーディングや宣伝に使えるといいよね、と目論んでいたからでした。
その機能はというと『EventHub Lead Scan』で、2024年10月末に正式にプレスリリースを発表しました。
おかげさまで興味を持ってくださるお客様がいまして、多数の商談機会をいただいております!

↓ PR Timesの記事

↓ ESMFesを統括されたプロデューサーAyanoさんの記事(アドカレ4日目)

Lead Scan後(2024年9月頃〜)

そうこうしているうちに次のエピック開発が始まります。
EventHubではエピック開発に取り掛かる際、ほとんどの場合においてSpikeという調査期間を設けています。
Spikeは一般的に技術的な検証のことを指すと思います。しかし、EventHubではそういった内容に加えて、要件の理解を通じて仕様の抜け漏れがないか確認したり懸念点があればそれを解消したり、スケジュールを見積もるためにタスクの分割などを行っていたりします。
この期間中に要件を実現するための全体的な設計を行い、複数人で実装していく段取りを進めていきます。

また、前回のエピック開発の反省を活かし、なるべくプロジェクトの前半で重要なタスクに着手できるように依存関係を整理しました。それが功を奏したのか、途中で課題が見つかってもリカバリーできる心の余裕があった記憶です。最終的には見積もったスケジュール通りにリリースできたので手応えとしては良かったかなと思います。

このときの感想
手応えは良かったとはいえ、それでも反省や次に活かせる事柄もあったので、現状に満足せずさらに改善していければいいなと思います。
なお、EventHubではエピック開発が終わるごとにほぼ必ずふりかえりを行っており、「あれ良かったね、これは続けたいね」「ここは良くなかったね」といった話を開発者だけではなくプロダクトオーナーやデザイナーも混じえて話しています。

現在(2024年11月頃〜)

いわずもがな次のエピック開発がやってきます。
TMが必ずしもSpikeを行う必要はないのですが、チームメンバーの作業状況的に今回もたまたま自分のほうで担当しました。
今回のエピックは要求や要件はあったものの、実装上の都合を考慮して仕様を調整していく前提で始まったので、それらを整理したり提案したりしていきます。ある程度固まっていくとそれに合わせてデザイナーがFigmaでUIデザインの案を挙げてくださり、細かいところは適宜コメントでやりとりをしてブラッシュアップしていきました。
それらと並行して進められるタスクは進めつつ、手戻りが無くなる程度に仕様が決まったら正式な見積もりを行い、現在絶賛開発中という具合です。

ちなみにこの途中で"のっぴきならない"事態が発生し、自分がしばらくお休みをいただいておりました。その間もチームメンバーの2人が必要に応じて関係者とのコミュニケーションを取りつつ、タスクを進めてくださっていました。
そういうやり取りを見て、どこから目線なんだという感じではありますが「自分がいなくなっても大丈夫そうだな〜🥳」と思ったことを覚えています。

1年をふりかえってみて(まとめ)

特に何も考えずに書き出してみましたが、開発の話ばかりになってしまいました。そりゃそうか。

さて、改めて箇条書きでまとめると、こんな1年でした。

  • 採用に本格的に関わる

  • チームを立ち上げる

  • 新規参画メンバーのオンボーディングを担当する

  • チームメンバーと定期的に1on1をする

  • エピック開発をリードする

段々と安定してエピック開発がこなせるようになってきているなという実感があるので、次の1年はより早くリリースできるようにしたり、開発チームだけでなく開発組織のほうにも目を向けたり、ひいてはEventHub全体に少しでも良い影響を及ぼすことができればいいな〜〜〜〜、だったりを考えてます。

おわりに

というわけで、いかがだったでしょうか。
細かいところまでは書ききれず不明瞭なところがいくつかあったかと思いますが、少しでも雰囲気が伝わっていると良いかなと思います!

では、ここまで読んでくださり、誠にありがとうございました。

最後に恒例の採用情報へのリンクを置いておきます👋


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