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麻雀してたら会社に入れた話

自分は麻雀採用で会社に入社しました。

麻雀採用ってなんやねんwwwwwww
って笑ってるそこのあなた、正しい反応である。笑

普通に生きていたら、一生聞くことはなかったであろう「麻雀採用🀄️というパワーワード、今回はその全貌を松村謙吾目線でお伝えしようと思う。

画面に全集中常駐でお願いしたい。

そう、全てはTwitterから始まった______________________________

麻雀って?

そもそも麻雀をみなさんはご存知だろうか。史上最高の知的ゲームとも名高い麻雀。その魅力は語り始めたら余裕で3時間は話せる。

論理的な思考による期待値の最大化に加え、高度な読み合いと駆け引き、そこへ絶妙に絡み合う運の要素、そしてなんといってもツモった時の快感。

ゲームとして完成されていると言っても過言ではないだろう。いや完成され過ぎているのかもしれない、、、、。
麻雀というゲームは全く飽きないのだ。

みなさん好きな趣味はあるだろう。料理?音楽?あつ森?映画?鬼滅?ダンス?野球?色々なものがあると思う。
ではそれを好きなだけやって良い、といわれたら何時間できそうだろうか。

自分は麻雀をぶっ通しで30時間やったことがある。麻雀の他に30時間やり続けられるゲームがあれば教えて欲しい。

麻雀採用との出会い

松村謙吾、大学3年生冬。
この時の自分は典型的な自堕落大学生だった。

所属していたバスケサークルも引退し、麻雀と酒とバイトしかやることが無かった(勉強しろ&就活しろ)

夏のインターンもどこにもいかず、就活はどうにかなるっしょ精神だった自分は12月になっても何もしていなかった。

そんなある日、こんなツイートが流れてきた。

内定をツモれ!ES代わりの麻雀採用

おwwもwwしwwろwwそwwうwwww

ツモってやろうじゃねえか。
松村は単純だった。その場ですぐ申し込んだ。

会社名は知らないところだった。HPみてもよく分からなかった。スターティア?聞いたこともなかった。だが関係なかった。麻雀で就活ができる、これだけで高揚していた。

でも履歴書書くのが面倒だったのは今でも鮮明に覚えている。なんせ履歴書は初めてだったのだ。

麻雀採用当日

結局履歴書を書かずに当日を迎える。13時に雀荘集合だった。

11:30に起きた自分は急いでスーツを着て飛び出した。大学入学以来、実に3年半ぶりのスーツだった。12時に出発しコンビニで履歴書を買って、カフェで超速で書いた。

あるところで筆が止まった。

志望動機ねーよwwwwwww

超適当に書いて出したのを覚えている。(あの時はごめんなさい)

だってスターティアなんてとこ知らないんだもん。

麻雀採用イベント開始

28名ほどの学生があつまった。全員うまく見えた。ちょっとびびってきた。

今日はプロの方に来てもらっています!
滝沢和典プロ、挨拶をお願いします!

人事の一言で会場はどよめいた。おれは訳が分からなかった。プロが来るのを自分は知らなかったのだ。ただ最高に心踊った。しかもタッキーだ。

滝沢プロを知らない方のためにご紹介しよう。

「麻雀界のタッキー」「進化する王道」「麻雀バガボンド」

そうバチクソイケメンである。

そしてその打ち筋もイケメンそのものであり、数多くのファンがいる。滝沢プロのような雀士になりたい、という人も多いのではないだろうか。もちろん自分もその1人だ。

野球でいう巨人の坂本、サッカーでいうウッチー、バスケでいう五十嵐圭、フィギュアでいう羽生結弦だ。(敬称略

人事は続けた、

弊社の社員でもあり、麻雀プロである櫻井です!

えええ、、、、、、!もうこの会社なんでもありだなとおもった。笑

会社の役員からの挨拶もあったが、タッキーに興奮して覚えていない。

人事から今日のルール説明があり、そしてついに戦いが始まった。

ルール
・アリアリ、赤あり
・1半荘40分の打ち切り
・4半荘の総ポイントで順位決め

1半荘目

就活生3人と人事部長の4人だった。

いきなり人事部長と同卓で、ものすごい緊張と不安だった。

何をみられているんだろう、、、
人事部長にロンしていいのかな、、、
ちょんぼしたら落とされるかな、、、
もろひっかけはタチ悪いか?、、、

人事部長の他愛ない会話におどおどして応じながらそんなことを考えていた。その瞬間、、

四暗刻!四暗刻がでた!!

後ろの卓から大声が響き渡り会場は湧いた。
でも上がったのは社員だった。まじで容赦がない笑

四暗刻を余所目に、自分の卓は大きな動きがなかった。

あがりもせず、振込もせず2着だった。

2半荘目

次はマーケティング部長と就活生3人の卓だった。もう3年半前だがオーラスだけはっきりと覚えている。

南4局、トップの部長とは13,200点差、2位とは3,000点差だった。跳満ツモでトップだ。指針は決まった。

9巡目、自分は高め3色の平和ドラ1を聴牌し、少し迷ったあとリーチを打った。内定はロンじゃないツモるもんだ、と。4・7ソー待ちの7ソーで567になる手だった。

11巡目、4ソーをツモるが迷わず捨てた。1着しか見えてなかった。
しかしその巡目で他家からリーチ。だが後悔は微塵もなかった。

そして16巡目。

ツモ

嬉しさを噛み締めながら静かに言い放った。

リヅモ平和三色ドラの完璧な捲りだった。

3半荘目

ここでプロと同卓する。滝沢プロ・櫻井プロ・就活生・自分の4人だった。

プロは雰囲気が、違った_________________

聴牌の雰囲気が全くしない。無味無臭。これがプロか、と全く何もできなかった。麻雀が実力ゲームだと改めて実感した。3着だった。

4半荘目

ここまで2-1-3の自分は結構良い順位にいけるかもしれない、ここで1着なら、、、、!!そんな気持ちがよぎった。

就活生3人と体の大きめな社員の卓だった。就活生の1人は、牌さばきがおぼつかなく、聞いてみると麻雀採用をみかけてから麻雀を覚えたらしい。ルールも曖昧だった。自分は1位になりたい気持ちが先行してしまい、打つのが遅いその学生に少しイラついていた。

でもその社員はとても優しく、ゆっくりでいいよと、学生が慌てたりしないように、楽しめるように最大限寄り添っていた。

イラつく自分に反省した。だがイラついたら麻雀は勝てない、2着だった。

懇親会

4半荘終わると、近くのおしゃれなお店に全員できた。もう18時だった。

お酒を飲み、美味しいご飯を食べながら会社説明が始まった。

そう、ここでやっと少しだけスターティアのことが分かった。なんかITの会社らしい。ITで企業の課題を解決する、ソリューション営業ってやつらしい。ぶっちゃけまだよくわかんなかった笑

懇親会の席は、人事部長の隣だった。この席が全てだったと思う。3時間ほどの懇親会だったが、本当に色々なことを話した。

やりたい仕事がないこと。どんな会社を選べば良いかわからないこと。周りが就活を進めている中でまだなにもできていないこと。社会人になるのが不安なこと。かっこいい大人になりたいこと。金持ちになりたいこと。いつかは起業したいこと。毎日楽しく生きたいこと。全て優しく聞いてくれ、いろんなアドバイスをもらった。そして自分と会社のことを教えてくれた。

この会社が数社目であること。今までは結構ブラックな会社にいたこと。このスターティアも制度などまだまだな所があること。給料も高い方ではないこと。でも向上心がある人、頑張ってる人、会社が好きな人、一生懸命な人、チームで頑張る人、そんな人が多いこと。そして自分達はチャレンジャーであること。創業の想い。良いことも悪いことも沢山話してくれた。

たしかに一緒に打った社員のことを思い出しても、懇親会会場を見渡しても、みんな笑顔で楽しそうで、学生とワイワイ飲んでいた。

結果発表

懇親会の途中、結果発表の時間になった。そして結果の前に選考特典が発表された。

1位 いきなり最終選考
2位〜10位 3次面接から
それ以下 2次面接から

学生28名のうち10位から発表された。

入ってても10位前後かなと思っていたが、自分の名前は一向に呼ばれなかった。

3位 松村さん!

全然準備してなくて、めっちゃ驚いたのを覚えている

懇親会の最後に、面接に進むかどうかのアンケートがあった。
合わないと感じたらここで辞退しても良いとのことだった。

こうして自分は麻雀採用を終えた。もちろん面接に進み、2回の面接を経て1月終わりに内々定を頂いた。

最終面接は、懇親会で話した人事部長で「一緒に頑張ろう!」の3分くらいで終わったのをよく覚えている。

入社を決めた理由

内々定を承諾はすぐにできなかった。まだ1月だったから他の会社も受けてみたかった。ではなぜいまスターティアで頑張っているか。それは就活をやったが他の会社より圧倒的に良かったからだ。

まず、ただ適当な履歴書を書いて麻雀打っただけで人事部長と3時間も話せる上場企業は他になかった。笑

今回は書いていないが、ほかに麻雀採用で話した社員もすごく雰囲気が良かったし、3次の面接官、そして人事担当者、全員良い人だった。良い人ってすごく表現が曖昧だけど、本当に会えばわかる、みんなちょーいいひと。入社したら最初に上司になる人とも話せた。ここで働けば、きついながらも楽しい毎日が待ってる、そんなイメージが描けた。

よく麻雀採用の話をすると、こう言われる。

たしかに、論理的な思考必要だし、駆け引きとかって商談と似てるよね

たしかにそうだ、でも麻雀採用の一番良いところ、大事な部分はそこじゃない。

普通の説明会、数回の面接、OB訪問、座談会、たしかに他の企業でも社員や雰囲気を知れる機会はあるとおもう。でもそれは就活生側も、社員側も少しは取り繕っているはずだ。

そしてある程度緊張感を持ち、大なり小なりその会社に行きたいという気持ちを持って、そして全てが選考に関わると思って、イベントに参加する。

でも麻雀採用は違った。会社のことは知らないで、ただ麻雀ができて就活になるならいいかな、というぐらいでの参加で良い。社員側もエントリー前の就活生だから特に飾らず接してくれる。懇親会ではお互い一緒に大好きな麻雀の話をして、酒を飲んで、真面目な話をする。面接でももちろん志望動機なんて聞かれなかった。きっかけは麻雀なのだから。あとは会社と合うかどうか、そこをみられているような面接だった。

今・スターティアで

この4月から3年目、webマーケティング部、というところでwebサイトの制作や広告・SEO、MAツールなどを扱う営業をしている。

また麻雀採用の集客担当を任かせて頂き、麻雀採用の広告運用などを行なっている。

あのときの選択に間違いはなかったと確信している。いや間違いにするか正解にするかは自分次第だ、そう先輩に教えてもらった。

麻雀採用でスターティアに入社したのは自分の誇りだ。

最後までみてくださり、ありがとうございます!

こんなに長くなると思わなかったwww。
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