TVアニメ『古見さんはコミュ症です。』第1話『喋りたいんです。』感想

TVアニメ『古見さんはコミュ症です。』
https://komisan-official.com/

ナカシャがずっと追いかけてる漫画作品で、本日10/07からTVアニメが放映開始しました。アニメの映像を見ていて、おもしろいなって思ったことがいくつかあったので、個人的な備忘録と感想残ししようかなと。
あらすじは公式サイトのStoryから確認できますが、ぶっちゃけさっさとアニメ見ちゃえば簡単ですよw

①コミュニケーションで逡巡する古見さんの表現
主人公&ヒロインである古見さんですが、随所に逡巡している表現が入ります。
例えば冒頭、道端にいる黒猫に注視されている古見さんが、しばらく黒猫と見つめあった後、意を決して黒猫に触ろうとして近づくと、その黒猫は逃げてしまいます。実はこのシーン漫画原作にはない一コマです。
ここで目線が隠された状態で、古見さんが息をのむのですが、この後何回かこの『息をのむ』シーンが出てきます。この『息をのむ』瞬間に、古見さんはおそらくいろんなことをずっと考え思い悩んでいる、というのが、各シーンで見て取れます。

黒板で思いのたけを只野君に伝えようとするシーンでも、次の言葉を書こうとするときに何回か息をのんでいて、ここでは古見さんが自身の悩みをどうやって伝えるか、伝えるのは迷惑なんじゃないか?などをずっと逡巡しているんだろうなっていうのがわかる、この演出いいなって思いました。
これを今までは待ってもらえなかったって言うのが黒猫のシーンっていう解釈ですね。

②書き文字表現ちょっと面白い
『ドドド』『ゴゴゴ』といった漫画的描き文字表現が作中に出てきます。
これは原作漫画でも同様なのですが、特に面白かったのは只野君が古見さんの消しゴムを拾ってあげた際の計算式の羅列みたいな文字列が周囲に流れるところ。いうなれば仮面ライダービルドのアレみたいな表現。
古見さん・只野君ともに、ものすごく思考が渦巻いてるのがわかります。

また思うように言葉を出せない古見さんが言いよどんでいる間、そのひらがなの文字がずっと書き文字で出続けることでちょっとコミカルな印象に変わってて、このあたりはニュアンス込みでうまい表現だなと思いました。

後、教室から走って逃げる古見さんに『だー』って書き文字がついていく表現のところで道を曲がったら書き文字も曲がった時ちょっと笑ったw

③ロック〇ンみたいなジャンプ~ティウンティウンは草。

④黒板での表現が面白い
黒板があたかも透明な板のように、裏側からチョークの線が描かれるような表現が多く見られます。書かれている文字を読んでの只野君の表情を見せるためなのですが、見た目的にも面白い表現ですよね。

またチョークの粉が散る表現がちょいちょい入るんですが、古見さんの自己紹介シーンではかっこよく名前を書く勢いの表現で使われている一方で、思いのたけを黒板に書くシーンでは、涙を落としているように表現されていたりして、細かい心情描写をうまくちりばめてるなあと思いました。

⑤只野君はイケメンです
正直なところ古見さんはコミュ症なので、黒板での会話も自分のことを書いて終わりで、相手に何も求めないままで立ち去ろうとしているんですよね。これまでの経験から、相手からのレスを諦めてるといってもいい。
ここで筆談持ち掛ける只野君の男前っぷりよ。ここから黒板を使っての何気ないコミュニケーションから友達100人の話を引き出して友達に立候補するところまで、古見さんは本当にうれしかったんじゃないかなと思います。高校生活初めてのクラスで、家族以外との初めてのコミュニケーション、初めての友達…横の席が只野君でよかった。本当に良かった。

しかし、初期の古見さん本当にコミュ症度合いがきついので、漫画の最新話とかを見ると、よくぞここまで…ってなりますね。彼氏持ちですよ、ほんと感慨深い。

というような感じで、思ったことをだーっと書きつづる感じですが、感じたことの言語化アウトプットとして、しばらく続けてみようかと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?