新呼称「ダイアベティス」2023年9月糖尿病学会会見要旨
2023年9月22日に日本糖尿病学会と日本糖尿病協会が合同で会見し、糖尿病の新しい呼称として「ダイアベティス」を提案しました。変更の理由や新たな呼称に求められる特徴のまとめです。
・今回の変更提案は病名ではなく呼称
・「ダイアベティス」の由来は国際的に使用されている「diabetes」のカタカナ表記
・今回の呼称変更は、糖尿病学会と糖尿病協会の合同アドボカシー委員会の活動の一環で、診療などにおいて用いられる言葉の重要性が認識されてきている。
「糖尿病学会と糖尿病協会の合同アドボカシー委員会」については『糖尿病治療ガイド2022-2023』p32確認
「糖尿病」の名称を変更する理由
・「糖尿病」という名称が病態を正しく反映していない
・排泄物の名前である「尿」が名称に入ることでネガティブなイメージにつながる
・新しい呼称にすることで社会に存在する糖尿病のスティグマを軽減できる
「糖尿病のスティグマ」については『糖尿病治療ガイド2022-2023』p32確認
新たな呼称に求められる要件や特徴
・学術的な観点から正しい
・国際的に受け入れられる
・略称として使用されることも想定できる
・診療科名に使用されることも想定できる
・新規性がある
新呼称採用の手順とタイムスケジュール
・1-2年の時間をかけて広く議論していく予定
糖尿病のある人とその家族、医療従事者、関連学会や団体、企業、行政などと議論する
・正式な呼称変更、病名変更、具体的な時期は現時点では未定
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?