【武器になりそうな物】

営業職をしていた頃に、製品知識もそこそこで、経験も少ない私が何を武器に他企業と戦えば良いのか悩んでいた時の話です。

当時私が他の企業の営業さんと比べて何か優れたものがあったのかと言うと、20代前半の私は、多少他社の諸先輩方よりもパソコンが使えた。と言うくらいで、私個人のスキルで優っている物はみあたりませんでした。

技術が無いので率先して前に出ていく事もできず、製品知識もまだまだだったので、目立たぬようにしておりました。
しかし、元々会社で付き合いがある企業さんは私個人の能力とは無関係に仕事を発注してくださりました。

ありがたいことに、仕事ができるできないに関わらず経験を積むことはできたのです。

しかし、他社と競合してしまうと、私に仕事をいただくか否かの判断が迫られた時に決め手に欠けていたのです。

そんな日のこと、あるお客さんから言われたことは、「お兄さんは商売気が無くていい。」営業としてはほめられたことではないのですが、続けてこう言われます。
「すぐに来てくれて助かる」
そう言われたのです。

今まで技術や知識でしか勝負にならないと思っていた私に一筋の光が見えたようでした。

フットワークが軽いだけ

それからは、とにかく直ぐに対応する。答えを先延ばしにしないよう心がけて動くようにしました。
呼ばれれば直ぐに向かう、簡単な用事でもなるべく対面、遠くても行く。
とにかく足を運べるところにはとことん行って、よく来てくれたね。と言われるまでとにかく足しげく通いました。

そうしているうちに、いつしかフットワーク軽いねぇ‼︎と言っていただけるようになりました。
とにかく県外でも何処へでも動いて動いて動き回った結果、フットワークの軽さだけであれば社内はもちろん、同業他社の社員と比べても優っていると言えるようになりました。

武器を手に入れると強い

技術や知識量には自信が持てなかったですが、とにかく身軽さをアピールして、少しずつ仕事が取れるようになると、取引先と顔を合わす回数も増えてきます。
顔を合わせて交流する機会が増えれば、分からないことなども聞きやすくなります。

取引の数が増え経験を積めば、自信も付きますし、知識量も自然と増えていき、対応力が増していきます。

そして、営業を辞めて今の仕事につきます。

今は管理部門で事務職をしているのですが、電話対応なども営業職の頃の知識が役に立ち、電話口での解決がスムーズになり、本業でも余すとこなく営業の経験がいきてきています。

社外の活動

営業を経験して身につけたフットワークの軽さは今でも役に立っています。
職業柄、建築系の営業がメインでしたが、動画の制作でも営業の経験は活きてきたのです。

動画を撮らせてもらうためにイベント団体や個人に声をかけるのも営業活動です。

私がイベントの動画を納品する時にポイントにしているのはLIVE感です。撮影の技術や映像の知識は専門に学んだ人にはかないませんが、フットワークでは負けません‼︎

動画の撮影をさせてもらったら、当日撮影した空気感のまま編集に入ります。イベントのまとめ動画であれば、短いものは当日納品することもあります。

遠方の撮影でもご依頼いただければ、もちろん足を運びますし、急であっても仕事の都合さえ調整できれば対応します。

そして、その判断もなるべく即決でだします。
行けるなら行ける、無理であれば代案を出します。日程、予算、技術面、無理な理由をハッキリさせます。

私に依頼をくださる人達の理由として大前提は価格の面が大きいのでしょうが、技術面や知識といった理由で依頼をいただくことはありません。素人なので‼︎コレはキッパリ言っておきます。

しかし、それでもお店のプロモーションや大事なイベントの動画のご依頼もいただきます。

予算がとれない訳ではないのです。

プロモーションなどは特に、お金をかけて良い物を用意した方がいいですからね。

それでもご依頼をいただく方々は、選んでくださる理由として、話が早いし、遠くても来てくれるから。とおっしゃってくださいます。

プロのスポーツ選手を撮らせてもらう機会もありました。元日本代表の方など、撮りたくてもなかなか撮れない貴重な経験をさせていただきました。

こうした経験を積めたのも、商売気が無い。と言われたお客さんとの何気ない会話から気づかされたフットワークという武器でした。

到底私の能力では太刀打ちできない。勝ち目がない。と思っていましたが、見方を変えた時、勝負にならないと思っていた能力がキーとなることもあるのです。

フットワークの軽さというのは、物理的な速さではないです。
特別何かしなくても、意識さえすれば新入社員さんでも明日から1番になれます

あとは、やるかやらないかだけですね。

今日も練習にお付き合いくださいましてありがとうございました‼︎

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