悪い箇所の傾向

半年に一回関東方面に足を運んで勉強会やらイベントでの施術の応援やら行っています。
ちょうど今その最中です。

住んでる地域で身体の悪い箇所とかは傾向が違ったりします。
自分は寒い地方に住んでおりますので当然そういう方々をみさせていただくのですが、脚周りの緊張、特に膝周り、股関節がおかしいケースが多いです。やはり冬がながく、足元が滑るので必然的に雪が降らない地方の人とは違いが出ます。
脚が力んでると上半身もつられて力んでしまいますので、全身ガチガチな人も多いですね。

さて今回取り上げるのは”手首の詰まり〟です。
これは地域差無く現代人はみんな悪い箇所です。
これに関しては地域とかではなく時代的な傾向でPC、スマホに向かう時間が多い現代病とも言えます。
自分の場合、施術家だけでなく、ゲーム関係の友人も多いです。前回関東入りして多くの方をみましたが、その時も手首が悪い方が多かった。
その教訓を活かして、しばらく意識して手首にフォーカスして調整を行って観察してきました。
そしたらほぼほぼの方が何らかの詰まりがある感じです。自覚症状とか無い人も多いですが、詰まってる方が圧倒的に多い。
実際問題手首がおかしいと肘や肩の動作軸がブレます。ブレた力の流れを補正するのに筋肉にいらない緊張を作ってしまいます。
凍結肩とかでもなければ手首の調整でかなり肩の可動域は上がります。

そもそも手首は何故緊張するのか?それは指の力の使い過ぎ。指先でボールを強く握ると肘肩が緊張します。ボールを握ったまま肘肩を動かそうとするとまともに回したりする事ができません。
それでも単純な動きではあれば大した問題にはなりませんが、現代人の生活環境ではかなり複雑な指の動きが要求されます。
その結果として肩や肘のみならず、手首、手の甲、掌まで固定させてしまうようになってきてます。
特に手首周りには手根骨という細かい骨がいくつか複雑に重なっていて、動きをコントロールしています。ここが変則的に固定される事によって手から体幹に繋がる上肢帯の動きの軸が狂います。
手元が狂ってるので肘肩がまともに動く訳がないのです。

とは言え、今の生活環境で指の動作を制限する事は難しい。
やれる事は動いてない手の甲、手首をよく動かす事。自力調整は難しいですが、よく骨に沿って触って上げるという習慣をつけてやると段々動くようになってきます。
「そんなんで効くかよ!」って言われそうですが、騙されたと思って1ヶ月位続けてみてください元々肩の悪い人、肘が痛い人は効果を感じてくれるんではないかなーと思います。

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