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虫様筋

一般の方には馴染みのない筋肉です。
手のひら側から指に向かって沿うように走る筋肉で、モノを握ったりするときの手の形、圧力などのセンサーの役割をしています。
この筋肉があまり使われてないないのが現代人。
普段の生活の中で特に強い力をだしたり、細やかな動きを出す必要があまり無いために段々と使われなくなっていきます。
腱引きでも虫様筋に対して刺激を入れる調整はありますが、ちゃんと使えるようになるにはそれ相応の運動はしないと発達はしません。

この虫様筋は人差し指から小指まで四本付いてます。親指にはありません。
指にはそれぞれの役割が当てられています。例えば薬指は引く力、絡めとる動きがやりやすいですが、この薬指の虫様筋がしっかりと働くと指で引っ掛ける系の動きがよくなります。
逆に人差し指は伸びる方向への動きがやりやすいので人差し指の虫様筋が働くと伸ばす動作がやりやすくなります。
腱、スジを引く時は人差し指を使ってるわけですが、人差し指の出力、意識が高すぎると引っ掛けるのに都合が悪い。
人差し指の意識が強すぎるとスジを引く動作で本来の働きと逆の事を強いる形になるので身体には良くありません。
脳みそへの影響も良くないです。たまに腱の引きすぎで引いてる側の人が気持ち悪くなるケースがあります。

昔みたいに農具持ったりとか、重いモノ持ったり、引っ張ったりとかしないので小指、薬指側の虫様筋があまり使われていません。
逆に人差し指側はよく使う為にバランスが悪い。
雑巾絞りをやらせると変なフォームになってしまう人は人差し指側が優勢だからとも言えます。
雑巾絞りは縦方向に持って絞るのが普通ですが、横方向へ持って絞ってしまうのがこのケース。

使われなくなってきてる虫様筋が発達してくると色々身体が変わるので鍛えて行きたいところです。

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